秋の伊勢詣の日記
引用
,『秋の伊勢詣の日記』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00717)
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ID
j480
コレクション内カテゴリ
- 神宮皇学館文庫
書名
秋の伊勢詣の日記
書名ヨミ
アキノイセマイリノニッキ
別タイトル / 旧書名
秋の伊勢詣の日記
書名備考
書名は原表紙書外題による。
編著者
数量
1冊
寸法・大きさ
24.0/16.6
丁数
17
原装・改装
原装
版写
写
刷り書写の態様
自筆稿本。
書型
半
成立
書外題右肩に「文久弐年壬戌」、同下部に「不二田親基(朱印「不二田」)」。
成立西暦
1862
内容注記
文久2年9月、「度会の御祭り」(神嘗祭)を見物するため神宮に参詣した際の和歌・狂歌入り紀行文。挿画入り。9月13日浪花を出立、四天王寺より平野、下の太子村、柏原の里より大和川沿いに登り、国分の渡しを渉り(国分越)、関屋の里堺屋喜兵衛方で昼食、下田村、六度山、高田、桜井を経て初瀬の胡麻屋に宿泊。途中、堺の禅院海会寺に滞在する美濃の僧有善(初瀬に参詣)及び西本願寺の侍田村甚内と道連れになり、宿で発句・詩歌の唱酬あり。14日、初瀬寺に参詣、粧坂、吉隠(宇田に行く甚内と別れる)、山辺村(赤人の塚の案内碑の図あり)、大野村(大野山の弥勒菩薩の磨崖仏の挿画あり)、三本松((獅子岩の挿画あり)、かたかの油文という家で昼食(「無下にあやしき器ものに盛たるあつ物に大根と松茸と車鰕の塩物と也いとからくてたれ++も得すゝまぬ有様なり」)。名張、倉持村、新田村、七見峠、阿保の紅葉屋に泊。この日の道連れは和泉国極楽寺村の百姓忠兵衛と平兵衛。平兵衛の鼾で眠られず。15日、馬で出発、阿保山、垣内、田尻村で昼食。八太、宮古、小川、津屋の庄、六軒茶屋の小津屋で休憩。松坂、櫛田、新茶屋の三田屋に泊。16日、明星茶屋、小俣、上の渡し辺の御師喜多左太夫方に着。両宮を参拝して御師方に戻る。「あるし左太夫たいめすとて出来り夫より酒飯もて来り千々のいろくす埜山の生物さま++に調してあるしふりすみな++うれしみ飽む斗りくひて」、その後、酉の時より外宮の祭を拝見。17日、内宮の祭は雨のため見物を止め、御師の家の子3人に見送られて出立。松坂、市場の庄で和泉の人と別れ、京へ向かう。近江水口の田町の薬商永来屋専助と道連れになり、安濃津表具屋に泊。専助は川柳風の発句を好み俳号を梅唇という。18日、窪田、椋本、関、土山、水口泊。19日、専助に見送られて出立、泉、横田川、夏見(名酒桜川を飲む)、針村、平松村(名木「美し松」の挿画あり)、石辺、大津、三井寺、小関越、都へ。巻末に「或家に記し有ける」として「親鸞聖人六百回御遠忌御追慕御勧進和歌」として九条関白尚君卿以下公家等の和歌50首の写しあり。著者は大坂の人らしいが伝不詳。専助と宿の飯盛女とのやりとりなど、諧謔味ある描写あり。
旧蔵印・識語
印記「来田氏家蔵」。
貴重資料区分
孤本。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
175.89-H
備考
原装共紙表紙に覆表紙を付す。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
無
コレクション
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