御師考証
引用
,『御師考証』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00548)
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ID
j312
コレクション内カテゴリ
- 神宮皇学館文庫
書名
御師考証
書名ヨミ
オンシコウショウ
別タイトル / 旧書名
御師考証
書名備考
書名は書題簽・内題による。
編著者
数量
1冊
寸法・大きさ
27.1/20.0
丁数
41
原装・改装
原装
版写
写
刷り書写の態様
転写本。
書型
大
成立
巻末附記「御師考証 一冊/右令返信候事々精細被考注誠ニ令感心候宣胤記之分比校候相違之所押帋ニ注付入御覧候宜御取捨可給候/九月十日 光棣/足代権大夫殿」。公家の竹屋光棣が校閲した本の写し。
成立推定
近世後期写
内容注記
伊勢神宮の御師の沿革について、古記や古文書に見える事例を豊富に引いて考証した書。漢字かな交じり。主意は以下の通り。古えは伊勢神宮への私幣は禁ぜられていたが、神領が多かったために欠乏しなかった。秋冬の間に国々へ代官を派遣し神税を取り立て、序でに祓の当麻をも持参して祈祷を勤めた。「今参宮人を御師の家に止宿せさするも元神領の人民神税を持参して口入の神主の家にとまりたるより始れりといへり」。その頃の御師は神領があったが、乱世になって神領を武家に横領され(今でも正月12日に伊勢奏事始に神領再興を奏問あり)、止むを得ず御祓を諸国に分配し参宮人よりの得分を家領とするようになった。伊勢祠官を御祷師と称することは東鑑に見え、御師と称することは弘安元年公卿勅使記内宮延徳注進状等に見える。諸国より祈祷を頼み来る人を旦那と称することは内宮年中行事に見える(古くより世間一般に用いられた俗言であって、あながちに仏語とは言えない)。御師の家を坊というのは宿坊の意であるが、仏語ではない。いつの頃よりか御師を大夫というのは四位五位の人を言う尊称で、近来能役者歌舞妓役者遊女等を大夫と称するのに混同して賤しき称とするのは誤りである。初穂はもと秋に稔った稲の初穂より出た称であるが、今は金銭でも全て大神宮に奉るものは初穂という。殊なる祈願ある人が大々神楽・大神楽を奏することは古くからあり、玉海養和元年10月2日条に見える。御師より祈祷を頼む人に万度祓・千度祓を贈ることも古来より例がある。
旧蔵印・識語
印記「来田氏家蔵」。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
175.7-O
備考
原装白茶色表紙、紙縒綴、包背装。書中に「今の参宮人の員数古老のいひ伝へし所多き年は四十万に餘り少き年は廿万より廿四五万なりといへり」とあり、「予竊に患る事あり」として、昔は長谷寺や熊野三山への参詣が盛んであったのに、その後廃れた例を挙げ、「伊勢の参宮人も今あまり盛にすきて衰へんと欲するきさし稍みえたり」とする。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
無
コレクション
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