三河国鳳来寺略縁起
引用
『三河国鳳来寺略縁起』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00899)
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ID
j1955
コレクション内カテゴリ
- 神宮皇学館文庫
書名
三河国鳳来寺略縁起
書名ヨミ
ミカワノクニホウライジリャクエンギ
別タイトル / 旧書名
三河国鳳来寺略縁起
書名備考
原題簽左肩双辺「□□□□来寺略縁起(以下破損)」。前半の内題「三河国鳳来寺略縁起」、柱題「鳳縁」。後半の内題「掃塵夜話」、柱題「掃」。書名は前半の内題による。
数量
1冊
寸法・大きさ
22.7/16.1
丁数
22
原装・改装
原装
版写
版
書型
半
成立
序跋なし。無刊記。①:奥書「右当山縁起聊記梗概寿梓者也」。②:奥書「宝暦十三龍集癸未春三月下旬/松高院法印大僧都善慧尋得識」。松高院は①の五丁裏に「○東照大権現御宮〈御神領/御判物高五百五十石〉御別当所 〈天台学頭〉松高院」とあり。本書の刊行者か。
成立推定
近世中期刊
内容注記
三河鳳来寺に関する2書合刻本。①「三河国鳳来寺略縁起」:漢字かな交じり。冒頭に『先代旧事本紀』推古天皇10年閏10月条、三河国桐生山にある桐樹に異鳥の出現した記事を引く。推古天皇御宇、利修仙人がこの山に分け入り、七本椙の1本を伐り、薬師(今の本尊)日光月光十二神将四大天王の像を彫刻、のちに文武天皇の御悩を平癒せしめた礼として、大宝3年伽藍が造営される。家康の父広忠夫婦が当山薬師如来に参籠祈願したところ、霊夢を蒙り家康が誕生した奇瑞あり。家光の代に御宮薬師堂外諸堂の御造営あり。開山利修仙人の略伝。周辺の名所や主な堂社の解説等。末尾の条に「○薬師如来瑞応伝同塵露集などに当山の事を記せり可笑ことおふし明証なき事は口に説も恥べし況や梓にちりばめしをや委は別に記す」。その別記が②に相当する。なお『薬師如来瑞応伝』は超海(通性)著、享保12年刊。『瑞応塵露集(薬師如来瑞応塵露章)』は同人著、享保18年刊。11丁。②「掃塵夜話」:漢字カナ交じり。客との問答体により、『薬師如来瑞応伝』『瑞応塵露集』の両書に見える当山に関する誤った記述を逐一批判した書。『瑞応伝』の後版より開山の名を「理趣」と書くことを批判し、「利修」と書くべき根拠として挙げる証拠の中に「九ニ是ハ轍士ト云誹人藤本院全堂ヨリ伝ヘテ当山ノコトヲ筆記シタル書ナリ」とある書物あり。11丁。
保存状況
虫損あり。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
185.9-Mi
備考
朽葉色表紙。半丁10行。○①最終丁裏左に墨書附箋あり、全文「塵露集ノ意ハ鳳来寺ハ元来真言宗ノ山ト世上ヘ流布セン為ト見ヘタリ諸人此等ヲ信シテ天台宗ノ衰微トナル故文理ヲタヾシテ此夜話ヲ記スルモノナリ」。②の自序風。○①に見える主な名所や堂社等は、勝岳院、六本椙、東照大権現御宮、薬師堂、鎮守権現、六所護法神、利修仙人堂、常行堂、三重の塔、鏡堂、奥の院、八王子権現、赤青黒の三鬼、瑠璃山、当座石巫女石、尼の行道、尼の谷、行者帰、隠水、猿橋。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
無
コレクション
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