無花果科
引用
『無花果科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13743)
記載例をコピー
ID
M2005033018361132445
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
無花果科
別タイトル / 旧書名
Vol. 110 無花果科
巻次
110-121
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
榕説、海物異名志、榕一作〓言庸木也、庸訓平常蓋以其才不供用也、子游閩多年往来下諸府当見榕樹之多曽為榕説一篇附録於此云、榕不材木也、其体擁腫不可為棟梁、其質薄脆不可為、桮捲焚之無燄不可以爨爨研之無瀋、不可以髹有花不可悦目有実不可供口、是則木之不材者莫榕若矣、然而榕而生根茁高幹間、其初細緌下垂、毿毿然如虬髯風来颭之沙、〓石角興夫頽垣之陰敗砌之隙縦横附着、即別生根及其久也、旁挺側生莫不葱龍蔽芾垂陰連畝、閩地多山山多石層巒畳峰間鑿石成路崎嶇詰曲、或数里或数十里其間無他木参着高下夾路而生者、惟榕而已毎当盛暑之際、片雲尽歛微風不生日火焼空流金鑠石輿者騎者担者負者、揮汗加而嘘気苦〓頭昏曰、■俄欲渇死遇就其陰而少憩焉、雖袪炎避暑之宝不是過也、然則榕雖不材木時亦有益於人矣、夫物苟有益於人即為人之所不可無也、豈惟榕然珠可以禦火災玉可以屁嘉穀、其為益大故珍重宝惜異於恒物也、若夫敗亀之殻可以、卜死鵝之羽可以、毳牛■■勃可以、療病枯荄腐草可以、糞田為益雖微猶之有益於人、則亦人之所不可無■抑豈惟物然人亦何異於物哉、今有人焉抱奇才狭異能詡詡、然自負間世而特出也、然而考其才覆其能其自負誠不必誣而於人、則無所益也、於人無所益則不如肩輿之子、猶可為人服労担糞之夫、猶可為人除■■若■人者雖有奇才、異能而於人無所益、則亦為人之所可無者矣、是誠才而不材不若榕之為木、猶不材而材也、故吾観夫榕惕然於人必有益、於人而後為人所不可無也、乃為榕説以自警【閩雑記 十一】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください