山茱萸科
引用
『山茱萸科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-09356)
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ID
M2005033017061526313
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
山茱萸科
別タイトル / 旧書名
Vol. 067 山茱萸科
巻次
067-021
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
山茱萸、一名蜀酸棗、肉棗、鬼實、雞定、鼠矢●別録曰、山茱萸、生漢中及山谷瑯椰〓区東海承県、九月十月采実陰乾●頌曰、葉如梅有刺、二月開花如杏、四月実如酸棗、五月采実●弘景曰、出近道諸山中、大樹子初熟未乾赤色、如胡頽子、亦可噉、既乾皮甚薄、当合核用也●頌曰、今海州、充州、亦有之、木高丈余、葉似棆、花白色、雷斅炮炙論言一種雀児蘇真相似、只是核八稜、不入薬用●時珍曰、雀児蘇即胡頽子也●大和本草曰、山茱萸、京都方言、ナハシログミト云、グミアリ、苗代スル時実熟ス、中華ノ人言是即山茱萸也、土地有肥痩、故日本所有少肉ト云、葉厚ク堅シ、冬不凋枝ツヨシ、本草ニ頌曰、山茱萸、葉如梅ト云ニ不同、イブカシ、実(ミ)ハ山茱萸ニ似タリ、是誠ニ山茱萸ナリヤ、未詳●用薬須知曰、山茱萸、グミト訓スルハ非也、和漢共ニアリ、但和ハ稀也●一本堂薬選ニコレヲノセズ/山茱萸、花色黄也、小細なる英群簇て枇杷の実一箇ばかりの丸き房をなせり、開花正月下旬より彼岸盛也、方日向地土撰ばず、肥大便寒中入べし、分株〓(かふさけさしき)春彼岸まへよし、此穗新葼大さ指許(ゆびほど)のものを小枝を悉く切払て扦(さす)べし、扨寒中花いまた顕れざる時、其閑雅なるを茶席の賞とす、是より時節少し後(おくれ)て温室(むろ)に入、花半開て挿花に充つべし、木に雌雄あり、此樹の花最勝るゝなり、予一日取樹の扣へ杭ニ此枝二本を不図逆立にせしに、二本トモ自から根を生じ、芽茂れりかゝバ此他の樹とても逆立にして芽根とも生ずる義もありぬべし、竹の株際に芽の備はれるを扦(さし)たりしに、根生じて枝繁れり、かゝれハ逆様竹の奇説も奚(なん)ぞ怪むにたらん
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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