金縷梅科
引用
『金縷梅科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-08949)
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ID
M2005033016580825509
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
金縷梅科
別タイトル / 旧書名
Vol. 061 金縷梅科
巻次
061-117
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{フ十七、朱書}、楓香脂、{楓、江西 亀協従、朱書}、楓樹和産ナシ、モミチ、カヱテト云ハ別物也、本条享保年中漢種渡レリ、関東城中ノ庭ト日光山ニ栽フ、今ハ大木ニ成レリ、樹直上シ、高ク聳フ、葉大ナル者四五寸、三尖ニシテ地錦ノ如シ、秋ニ至リ紅葉シテ最見事也、詩ニ丹楓ト詠スル者是也、中華ニテモ南方ニ多ク生シ、寒国ニハナシ、此ノ樹脂多ク幹ヨリフキ出ス、松脂ノ如クニシテ白色ナリ、故ニ白膠香ノ名アリ、白膠トハカリ云ヘハ即チ鹿角膠ノコトニシテ同名也、実ハ龍眼ノ如クニシテ軟刺アリ、栗ノ梂如シ、焚ケハ香気アリ、食用ニナラズ、故ニ花鏡ニ惟焚作香ト云ヘリ、是ヲ鍼線包ト云【太倉府志】、和ノモミチカヘテト云モノハ救荒ノ槭樹ノ類ナル可シ、カヱテト云ハ葉カユルノ手ニ似タル故ニ名ク、種木屋ニ唐モミチト云者アリ、ヤハリカエデノ類也、葉三尖ニシテ小也、対生ス、漢種ノ楓トハ格別ノ物也、然レトモカヱテノコトヲ楓ト云モ依トコロ無キニ非ス、物理少識曰、箕山有楓発両岐紅花其茎葉赤紅色、以上、是実ヲ花ト云タル也、又一種ノ楓也、本条一名楓乳【薬性要略】/楓香脂、とうかへで、楓香【防方】、芸香【本草名始】、(灌)、享保年中、公命によつて漢種をとりよせられ、東都に種させらる、今大樹となる、高さ二三丈に至る、葉ハ大にして掌の如く、三の尖りあり、春の末葉の本に花を生す、形かわくるみの花に頗る似たり、後実を結ふ、形悪実の実の如く周りに軟き刺あり、熟すれハ褐色になりて落る、此実を焼ハ沈香の気あり、葉晩秋に至り黄色となりて散落す、かへての趣きあり/{フ十三、朱書}、楓、フウ、[実]卅五図出
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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