豆科 上
引用
『豆科 上』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06220)
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ID
M2005033016044720121
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
豆科 上
別タイトル / 旧書名
Vol. 038 豆科 上
巻次
038-118
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
皂莢、かわらふしのき【本草和名】、さいかし【万葉集】、さいかち〈江戸〉、ふちのき、さあかあし〈石州〉、さいかいしゆ〈筑前〉、アカシアアユルニゲラ、荷蘭、此品文政年中長崎より一種の物を持来る、長さ五六寸、幅一寸許り、〓にして曲らす、甚厚くして刀豆の莢の如く潤沢あり、中に実あり、指頭の大きさにして形海松子の如し、試にこれを地に下すに芽を生す、葉の形和産と異なり、周りに浅き鋸歯ありて茎の本に付く、葉ハ少く先に付く、葉ハ大なること竹葉椒の如く刺も肥て短かし、夏月葉の間に長き穂を生して六弁黄緑色の小花を開く、形ち和産と同し、後莢を結ふ、形舶来の物に似て皮厚く肥て曲らす、一種、人家道傍にありて大樹となる、春嫩葉を採りて菜とす、形合歓の葉に似て粗大なり、夏長き穂を生して六弁の黄緑色の小花を開き、後角を結ふ、長さ一尺余、はゝ一寸余、莢の皮薄くして屈曲してうねり、中に扁き実あり、此莢を煎し染物に用ゆ、時珍の説に一種長而痩薄枯燥不粘と云もの也/油紙に文字をかくにハ皂角を水にひたし、其水にて墨をすり文字をかきてよし、俗事方、【万宝鄙事記 二】、紙久しく成りてふすぼり、墨つかずは硯に米炊(コメカシギ)たる泔(シロミズ)を入するべし、【万宝鄙事記 巻二】/皂莢、加和(ワ)良布知(ヂ)、又云左比加知、今云左比加志、異名皂角(サウク)【綱目】、雞栖(ケイセイ)子【同】、烏犀(ウサイ)【同】、肥(ヒ)皂莢【綱目】/皂莢、■出、生莢如刀豆去油垢、【鼎修常徳府志 四】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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