豆科 上
引用
『豆科 上』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06137)
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ID
M2005033016031519958
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
豆科 上
別タイトル / 旧書名
Vol. 038 豆科 上
巻次
038-035
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
槐、ゑにす【和名鈔】、きふじ【和名本草】、ゑんしゆ、ゑんじ、メクヘニ【蝦夷】、玉樹【通解】、屯雲【名物方言】、聲音樹【彙苑詳註】、四女樹【華夷考】古槐名、キユアヤキユム、羅甸、ホツクホート、荷蘭/(灌)/西湖子の説に長崎に漢種の物あり、形状和産の品と異なることなしといへり、此種江戸に来り、官園に栽させらる、葉の形和品の如くにして頗る小く円く枝を分つこと繁し、夏月梢に穂をなして花を開く、胡枝(こき)子花に似て初黄色、開ハ白色となる、後莢を結ふ、長さ二三寸、形豆角に似て処々くびれありて蜂の腹の如く中に扁き子あり、此物葉常の槐と異にして夜合さるゆへ尓雅の守宮槐なるへし/一種、人家多く栽ゆ、樹高さ二丈許に至る、葉ハ苦参に似て枝幹深緑色、老すれハ灰白色に変す、夏月枝の梢に穂をなし花を開く、形漢種と同し、実も又漢種と同し、此物蘇頌の説の葉細くして青緑色、但謂之槐是なり/一種、いぬゑんじゆ、をほゑんじゆ、俗に紫檀の木といふ、葉ハ常の槐より至て大なり、葉ハ深緑にして樹皮褐色、夏月花を生す、穂をなして黄色の花を開く、此物尓雅の櫰槐なり、凡槐類大樹となれは中心紫色にして木理美くし、器となすへし/きふち、{【動植名井】、朱書}、【和伝】、槐実、支不知乃美又恵ム之由乃美加恵之美又恵須乃岐乃美、【少彦遺方】、岐布知根/槐膠(クワイキヤウ)、陸奥国藪川村山中ニ膠之出候槐樹有之、享保年中御吟味之節、此品出不申、此度私見出し申候、尤先年長崎表ニ而相尋候処、槐角子一同ニ磨ク膠ノ如く仕相拵申候、乍去真物ハ樹ヨリ出候やにニ而御座候、{【諸州薬品考】、朱書}
人名
岩崎灌園
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
(灌)
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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