漆樹科
引用
『漆樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05597)
記載例をコピー
ID
M2005033015524618896
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
漆樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 034 漆樹科
巻次
034-023
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
【中陵漫録巻十】漆植、漆は是れ五木の一にして木より漆をかき、実より蝋をしほり、其用都鄙の差別なく一日も缼くべからす、是を植るの地は寒土を宜しとす、暖地も又、日向大隅の如きは山多くして海風の至る事なふして、寒地に齎し奥州会津・羽州米沢のこときは宜地として是を植さる処なし、是を植其民を益々国を富すに至ては国主より専ら力を加て其仕法を伝受けするにあらされば、功を見る事かたし、なんとなれは、農家寸暇をおしみ其糞水に余なし、此に用を助る事なれは不日にして実を結ひ其益を、見る時は各相争て其を植る事必定なり、其蝋百年を経て朽腐又減消する事なし、実に天下の至宝なり、其是を植るの法は毎年年切なく多く実を結ひて其粒大なるを見す、十月の比に至て色付落んとする時採て数日日に乾し能、枯れたるを石臼にて〓き、其核を篩取て置き、二月下旬の頃、湯に浸しよく挼み洗ひ、蝋の気を去て蒔べし、又水浸す事三五日して取上て莚に包み藁芥を覆ひて二三日置き蒔く時は大抵能生きるなり、しからされは生しかたし、其圃は十月の比より糞水を洗き寒中霜雪にて晒し春に至て又耕て平にして畦の広を三釈に作り、その間を道として畦の中に散し蒔く、随分間広なるをよしとする凡彼岸の後十日の中を蒔時節と知るべし、其早く芽を出したるは皆雄木なり、是をぬき去りて、二番目に又芽を出し生したる分雌木なり、雄は自然と陽性にて早く進みて出るなり、雌は遅く漸く衰て進み出てかたし、是を択て植る時は十に八九は実を結ふべし、此苗に肥を入るには冬月より厩の蹈藁を積置
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください