漆樹科
引用
『漆樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05613)
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ID
M2005033015530518928
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
漆樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 034 漆樹科
巻次
034-039
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
一名桼、郷名ウルシ、[虫損]録曰、乾漆生漢中山谷夏至後采乾之、●弘景曰、今梁州漆最甚釜州亦有広[虫損]性急易燥其諸処漆桶中自然乾者状如蜂房孔々隔者為佳、●保昇曰漆樹高二三丈余皮白葉似椿花似槐其子似牛李子木心黄六七月刻取滋汁金州者最善性並急凡取時湏荏油解破故淳者難得可重々別制拭之上等清漆色黒如〓若鉄石者好黄嫩若蜂窠者不佳、●頌曰今蜀漢今狭嚢歙州皆有之以竹筒釘入木中取汁雀豹古今注云、以剛斧斫其皮開以竹管承之滴汁則成漆也、●宗奭曰湿漆薬中赤見用者皆乾漆爾其湿者在燥熱及霜冷時則難乾得隂湿雖寒月亦易乾亦物之性也、若霑漬人以油治之凡験漆惟稀者以物蘸起細而不断々而急収更又塗于乾竹上蔭之速乾者並佳、●時珍曰漆樹人多種之春分前移栽易成有利其木身如柿其葉如椿以金州者為佳故世称金漆人多以物乱之試訣有云微扇光如鏡懸■急似鈎憾成琥珀色打着有浮漚今広浙中出一種漆樹似小榎而大六月取汁漆物黄沢如金即唐書所謂黄漆也、入薬仍当用黒漆広南漆作飴糖気持沾々無力、●大和本草曰、漆植之利民用其用有四其汁可〓(マル)器其乾者可為薬乾漆是也、其実可為燭其木心黄也、可為器、△乾漆夏至後采生者乾之漆桶中自然乾者状如蜂房孔々隔者最為佳須搗砕炒熟不爾損人腸胃凡裏漆人中其毒乃致死者有乃可早療之治方多シ、〓及蜀椒最能制其毒漆器新者毒人可用歴年者其性万裏漆者用新者亦無害、△俗医有以石灰為乾漆者甚誤、△パジヌルデ椿亦漆樹之類也、故其生汁亦発小瘡、△漆従吉野熊野諸山出又中華ヨリ多来販ク為彩色者吉野産為良、●用薬須知曰乾漆陳久者ヲ佳人トス、和乾漆多クハ為也、筑前ヨリ出ル烏石(カラスイシ)ヲ以テ偽テ充之貨アリ、是晋ノ予譲ガ呑テ声ヲトドメテ為啞(ア・ヲシ)ト云石灰也、一名石煤薬家ニ是ヲ岩(イワ)乾漆ト云、庸医不弁シテ小児丸薬中ニ用之貼害コト浅ニアラズ、恐クハ声音ヲ止メシ謹テ可択試真偽法ハ大ニ焼之嗅(カグ)ニ硫黄(イワウ)ノ気ヲナスモノハ皆石灰ナリ、不可用、●一本堂薬選曰凡撰乾漆要売漆(ウルシヤ)家及髹(ヌシヤ)■所貯漆桶中自然乾者為佳用時搗砕炒烟蓋為未勿用薬舗所貨乾漆即是石灰俗呼葛刺斯已失(カラスイン)[虫損]此乃石類偽充欺世勿誤使之、△弁正漆樹此邦極多漆亦尤好興華中[虫損]雑桐油者大異眛理者尚華漆(カラノウルシ)煎乾用之反不知逈劣于此邦之漆也、可謂誤、●[虫損]名物弁解、漆、鄘風定之方中章、山有漆、唐風山有樞章、朱註漆木有液粘黒可飾器[虫損]、△正名ウルシ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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