山王神社正一位神階一件之留
引用
『山王神社正一位神階一件之留』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00733)
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ID
j496
コレクション内カテゴリ
- 神宮皇学館文庫
書名
山王神社正一位神階一件之留
書名ヨミ
サンノウジンジャショウイチイシンカイイッケンノトメ
別タイトル / 旧書名
山王神社正一位神階一件之留
書名備考
書名は原表紙中央書外題による。
数量
1冊
寸法・大きさ
23.8/16.9
丁数
21
原装・改装
原装
版写
写
刷り書写の態様
原写本。
書型
半
成立
原表紙書外題右肩に「文政四巳年十二月/越後国頸城郡来海沢村」。
成立西暦
1818
内容注記
高田藩領、越後国頸城郡来海沢村鎮守山王神社(現・糸魚川市来海沢、日吉神社)の神主猪俣但馬(猪使義清)が上京、同社が正一位神階を得るよう吉田家を通して禁裏へ願い出た一件の詳細な記録書。冒頭に、文政4年9月13日付、鈴鹿河内守・鈴鹿豊後守(吉田家家来)宛、井上弥二郎等4名(高田藩寺社役)添簡、及び文政4年12月付、「御本所様御役所」(吉田家役所)宛、猪俣但馬願書(「由来書」を付す)あり。その後の経緯は以下の通り。①翌文政5年正月6日、鈴鹿豊後守より伝奏御月番広橋一位方へ願書に「例書」(寛政2年、越後国岩船郡大蔵神社の先例記録)を添え提出。②正月8日、山田宰記より吉川源十郎(江戸御役所詰宮川弾正宛)へ願の書付と金200疋を送る(4月13日返書到来)。③5月7日、呼出しにより伝奏御月番山科前大納言方へ鈴鹿豊後守が参上、御内沙汰が相済んだので、職事方へ指出すよう指示があり、願書等を返される。④8日、山田多宮が使として山科前大納言・広橋一位方へ挨拶、出納豊後守方へ柳筥1合調進を依頼。⑤11日、「主君」(吉田家当主)が出京、一条関白・近衛・葉室方を廻り、願書等を差し出す。⑥15日、出納豊後守より柳筥を持参。⑦17日、禁裏御所より「御封付御文匣」到来、頭弁葉室顕季より侍従三位宛、神階宣下の消息。⑧同日、「主君」が禁裏御所・一条関白・広橋・山科・特大寺(当番伝奏)・葉室(職事)方へお礼に廻る。⑨19日、神主猪俣に鈴鹿主殿が添使として付き添い、禁裏御所・一条関白以下関係各所へお礼に廻り、官物として禁裏御所へ白銀5枚以下の礼を献上、葉室家で雑掌より口宣案を受取る。⑩20日、巳刻頃、平田少内記と召使青木右兵衛尉が神位記を持参、「主君」と対顔、吸物酒肴を出し、平田へ金200疋(実際には金200疋と銀1両を包み、封の上書には「金弐百疋」とのみ記す)、青木へ金200疋(金200疋のみ包む)を贈る。⑪29日、猪俣但馬守御暇頂戴につき、「主君」対顔、神位記・口宣案等を渡され、家老より宗源宣旨御告文・御幣箱・御額字箱入等、及び領主への返簡を渡される。巻末に諸出費の覚書あり、「覚/一金五両壱歩/一銀壱貫四百廿六匁七分/一銭三貫百五十文/右者御所以下御礼官物吉川源十郎殿出納柳筥調進料台代人足料封料等也/一銀五枚 御執奏料 外ニ御役料弐両弐歩/一銀五枚 宗源神宣料 外ニ御役料壱両壱歩/一銀五枚〈内壱枚御直納〉 御額字料 外ニ御役料壱両壱歩/一銀拾五枚 別段後御礼 外ニ御役料銀五枚ツヽ/一金五百疋 主君/一金三百疋 督様/一銀弐両 書役/一銭壱貫文 添使/一金五百疋 御家中/一金弐百疋 社中/一金弐百疋 奥女中/一南鐐壱片 神事方/右」。
貴重資料区分
孤本。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
175.941-Sa
備考
原装共紙表紙に覆表紙を付す。防虫用の銀杏の葉を添付。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
無
コレクション
名大システム 古典籍内容記述的データベース
名古屋大学が所蔵する和漢古典籍について、書誌だけでなく内容までも詳細に記述したデータベースです。