五加科

日本語

みつながしハ、日本紀に御綱葉と見え、延喜式に御綱柏に作り、又三津野栢に作る、類聚国史に三角栢に作り、儀式帳に御角栢に作り、大同本紀に神綱栢に作り、筑紫風土記に御津栢に作り、輔親か歌にみつか栢とよミ、小侍従の歌を若の栢とする、皆同し、大葉にて三尖なるをもて名くる成へし○古記に志摩国土貢（トウグノ）嶋よりなるよしいへり、今も忌物を貢する中に三角栢あり、葉の形かぢに似たりといへり、当時伊勢にていふハ犬ぼく也、或あかめかしハ也ともいへり○古事記に大御酒栢、延喜式に栢酒あるも儀式帳に御角栢に盛と見ゆ、大嘗祭式に人別給栢、即受酒而飲訖即為鬘而舞とも見へたり○葬儀にみつなあるも御綱の義なるへし、【和訓栞　巻ノ三十】