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棕櫚科 下

引用
『棕櫚科 下』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-17324)
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ID
M2005033019554437006
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
棕櫚科 下
別タイトル / 旧書名
Vol. 129 棕櫚科 下
巻次
129-035
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
邸宅の週遭に植て益ある尠からず、気候位置、椶櫚ハ暖国に生る樹にして寒国に生する樹にあらず、然れども暖地の山陽及び曠原等の陽光等の烈しき地に植るより山麓嶰間等の烈光と受ざる地、及び大風の抵触せさる地に植るを宜しとす、樹の高さ六尺以上、十尺になれは葉亦大にして樹頭車輪の如く椅々婆娑として益々上長す、花実四月の末樹頭に数苞を芽す、苞の中に細子あり、之を椶魚と云ふ、魚腹に子を孕(はら)める如きを以てなり、漸く長して花穂を成し、実を結ふ、十月ニ至り熟す、黒色大さ豆の如く累々攅聚す、之を採収して土中に埋め、わら菰を以てその上に覆ひ種(たね)をして凍傷せさらしむ、(苗木)翌年の春分の頃、種子の将発芽たるものを掘り出し、之を苗木床に植ゆべし、苗木床ハ能く土を細かにし、塵芥及馬糞を交ぜ地を平坦にし畦を作り、芽を出したる種子を一粒つゝ二三寸置に植へ並へ、上より細土を以て覆ふ三四分許、手を以て押し付置くべし、忽ち芸(は)ゆるものなり、其年人馬の溺水及び汚水を数回澆ぐべし、一年に能く生長し苗木と為すに足れり、(移植)翌年の春之を移し植ゆべし、移植の地ハ赫日及ひ烈風の感触せざる所を択で植れは成長殊に速にして肥大に至り、皮も又厚し、之を植ゆるにハ六七尺毎に穴を穿ち、苗木一本つゝ丁寧に植ゑ、馬糞、塵芥、汚水等を交ぜたる肥料を施し、細土を以て埋め、根を鎮圧(おしつ)くべし、植へたる後も人馬の溺水の陳蔵(ふるく)したる者へ水を加へて
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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