松柏科 松譜
引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16963)
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ID
M2005033019490736645
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 138 松柏科 松譜
巻次
138-145
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
僊薬松皮製伝、夫松の皮を製して食となす法ハ雄(ヲ)松、雌(メ)松、老木、若木と{不、朱書}撰(ヘラブ)と云ども、雄松の老木を最(モットモ)吉(ヨシ)とす、木肌(ハダ)の薄皮ハ苦(ニカミ)ミ有り、是を残(ノコ)し外のあら皮を取るへし、木の害にんらす、却(カヘツ)て太(フト)る物なり、偖(サテ)比あら皮を碓(ウス)に入て碎(クタ)き、又臼(ウス)にて、挽(ヒキ)、糊漉水嚢(ノリコシスイノウ)にてふるひ、細(コマカ)なるを以て上品とす、比粉(コ)を蓋(フタ)の能合(ヨクアイ)たる釜(カマ)か鐺(ナヘ)に入、水多く汲(クミ)込、掻(カキ)交て曲穿(クド)にかけ、火を焚(タキ)、水の煮(ニヘ)立時を以て期とし、火を消(ケ)し蓋を不取、明朝まで其侭(ママ)置時ハ、粉ハ底(ソコ)に居附上水を静(シヅカ)に流(ナガセ)婆(ハ)、渋(シブ)ミ苦ミもなく匂をも失(ウセ)るなり○餅(モチ)、又団子などの中へ交るるハ粉を乾(カハカ)に不及、其侭(マヽ)にてよし、餅米に交て蒸(ムス)時ハ蒸籠(セイロウ)の内へ米を入、其上に松の粉を置、米の蒸るを期(ゴ)とし、臼にて搗(ツキ)交て餅とす、尤手(テ)水をひかゆへし、蓬(ヨモギ)などを取まぜれハなを味美(アシウマ)し○米に次(ツグ)に麦、栗、稗{(ひえ)、朱書}、黍{(きび)、朱書}の類、又ハ里芋(イモ)、さつま芋、生蕨(ナマハラビ)の根、生{(なま)、朱書}葛(クツ)の根、其外、其土地に応し、常に喰(クヒ)覚たる草木の類、工夫をなし取交て食とすへし、しかれ({ハ、朱引き訂正)}{ども、朱書}交物を生蒸にし、又ハ製様の麁(ソ)なる時ハ害となるべし○粥雑炊(ソウスイ)の中へ入るにハ初より交ば変解(トケ)て{性を、朱書}失ふが右にかゆぞうすいの熟(シユク)したる時別に蒸/松皮
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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