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棕櫚科 上

引用
『棕櫚科 上』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16756)
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ID
M2005033019451936438
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
棕櫚科 上
別タイトル / 旧書名
Vol. 127 棕櫚科 上
巻次
127-059
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
檳榔、あぢまさ【本草和名】、椶然【通雅】、仁榔【類書纂要】、(潅)、無柯子【本草和名引兼名苑山檳榔】、木実【同上】、ハウヘル、羅甸、アレツカ、荷蘭、和産なし、暖国の産なり、和蘭の書物印忙に生図あり、樹ハ椶櫚に似て毛なく枝なく葉又椶櫚のことく車輪の如くならす、芭蕉葉の如く長くして形火蕉に似て肥大なり、葉の本小房をなして子を結ふこと数十顆、形椶櫚に似て粗く、実の蒂茄子に似たり、大さ桃の如く、生なるハ緑色、熟すれハ紅黄色なり、蘇頌の説に以作雞心状と云是なり、舶来の物二種あり、長くして尖るもの真なり、円くして扁きものハ豬檳榔にして大腹子也、蘭山の説に形挟て両頭尖り榧の尖の如きものなり、是梭身檳榔也、檳榔ハ味ひ渋し微し甘し、大腹子ハ甘き味ひなしと云々、中島氏割リ檳榔ハ横に切て来る、花檳榔ハ未熟の物と見ゆといへり、今官園にある檳榔ハ去戌舶来す、高サ四尺許リにして甚寒を畏る、蘇頌の説の生食其味苦渋得扶留藤与瓦屋子灰同咀嚼之則柔滑甘美也といへり、扶留藤ハ和名きんまと云物なり、則蒟醤也、瓦屋子灰ハ蚶の殻の灰なり、生の檳榔とあかゝいの灰とをきんまの葉へつゝみ常に果となして客に供するを云フ/檳榔、子附、兼名苑注云、檳榔、賓郎二音、此間音旻朗、葉聚樹端有十余、房一房数百子者也、本草云檳榔子一名〓子上音納、{【和名抄 巻ノ五】、朱書}/○檳榔子(ビンラウシ)、食此子則消食可慎、或食之醺然如酔、東坡句云紅潮登頬酔檳榔云々、【下学集】/路葉(びんろうじ)大木にて実ハ国人薬喰に日々食する也、男女とも歯のくろきハ比実を食するゆへなり、葉ハ国中の屋根又ハかべのかわりにも遣ふなり、比木ことのそとおゝ、{【南漂記】、朱書}、安南漂流ノ記也
人名
岩崎灌園
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
(灌)
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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