メインコンテンツに移動

松柏科

引用
『松柏科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15804)
記載例をコピー
CSV
ID
M2005033019251335486
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科
別タイトル / 旧書名
Vol. 134 松柏科
巻次
134-096
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
笏(しゃく)、【它山石 初編】、富家語抄云、笏は櫟の木をよしとす、飛騨国の位山の木を用ゆるなり、又はひいらぎ、又は不具羅、此ふくらの木の字知れず、故に仮字(かな)にて万葉事にするなり、山科家には脹木と書事家伝のよし申なり、然れども家にのミ云伝へへて表向の文書に見へざる故に先は沙汰せぬ事なり、然れども山家の伝なりと云、夏山雑談には笏は板目を用ふる事にしてまさ目は用ひざる事習なり、古の宝物の笏は皆板目なりと云、逸叟老師云く、此笏の字を韻書にて考るに呼骨切没(ココウカヘシロ)の韻音忽なり、これ漢音ハコツ、呉音はコチにて何れにもシヤクといふの音有事なし、さるを笏と称し玉ふ事ハ其長さの一尺有によりて、其本音のコツは骸骨の笏と音か同じ成を忌避てかへ玉ふ事なり、且これのミならす、薬料の滑石の滑もゴツ、グワツ両音たれとも一ニクワツと唱る事も生活の活乃音に取りたるなり、其他礼記(らいき)、周(す)礼儀礼檀弓独参湯などの類、皆皇国の読例なり、故に薬剤中の枳売(きこく)、枳実(きじつ)も奇(き)か本音なり、医薬の事には殊に死の音を忌む事なるに強(むり)に枳売(しこく)、枳実(しじつ)と呼ぶ村学究も有り、柴胡(さいこ)も字を改めて茈胡(しこ)に作れり知らず、茈の字薬名の時には鉏(ショ)佳切音柴(サイ)となる事なり、すべて字音にくらく、字学にうとき人々の文字なやミころいとかたはいたき事のみ、凡そ皇国の〓生の読誦の法は其義理鮮明に打聞たる所の耳清浄(みゝきれい)にいミこときらひ事を記すことなく成べきたけは訓読にし、雅言/イチヰ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について

関連アイテム