栗科 栗譜
引用
『栗科 栗譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14873)
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ID
M2005033019041734541
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
栗科 栗譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 120 栗科 栗譜
巻次
120-049
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{凡ソ栗ハ冬葉枯レ、春新葉ヲ生シ、梅雨中ニ至テ葉間ニ毛アリ穂ヲナス、長サ三寸許、至小ク黄白色ナリ者多ク着テ下垂ス、山胡桃(オニグルミ)ノ花ヨリ短小ナリ、後房彙(イガ)ヲ生ズ、形円扁ニシテ刺アリ、季秋ニ至リ房彙自ラ裂ク、出テ落ル者ヲ上品トス、房彙開テ採リ出シタルハ蛀ツキ易シ、朱書}/栗、クリ、色黒キコト也、皮紫黒色故名クト大和本草ニ出、甚大木ニ成色々立アリ、其中至テ実大ナヲ丹波クリ、料理クリト云、{ヲホグリ、朱書}至テ大成クリ也、集解倭、韓国諸島上栗大如雞子云云、一ツノ大サ雞子トモ云ヘシ、小サキヲシバクリト云、丹波ヨリ出ルヲ上品トス、今テハ諸国ニアリ、何方テモ実大也、サレトモ小木ノハ実小也、大木ニナレハ実大也、丹波ノテヽウチクリト云、此ニテテヽヲ打ト云テ名付、又自出ヲ落ルト云テテヽウチクリト云、又テヽウチトモ云、此ニ説アリ、テジデニ打取食ト云説アリ、又テヽトハ父ト云コトニテ、父ヲタタイタト云説モアリ、又手中ニ握テ一ハイナルガテヽウチト云説モアリ、何カ是ナルヲ知ズ、皆俗説ナリ、熟シテイカノ落ルカ上品ト云、時珍説、其苞自裂而子墜云云、又テヽウチクリト云テ手ノ内ニ一ハイ満ルガ上品ト云、{柏原候ヨリ献上アリ、朱書}、色々説アリ、漢名板栗【保昇時珍説】、一名魁栗【行厨集】、{七八分ノ大サノ栗、朱書}栗ト斗云ハ中クリ也、重阳ノ節多キクリ也、保昇説ノ鉦栗即中クリ也、{是山栗ナリ、朱書}又山中ニシバグリ沢山アリ、五六尺ノ高ニシテ多栗出来ル、大ナルハ一丈斗モアリ、イガ小ク実モ小シ、漸五六分ノ大ナリ、シハクリト俗ニ云、又ヌカクリトモ云、コウバイグリ、サヽクリトモ云、モミヂクリ{シバグリ、朱書}トモ云、集解茅宗也、一名糖栗【鎮江府志】、円椐栗【通雅】、■【同上】、栵而【同上】、此註ニ栵栗、栭栗ト二名ニシテアリ、尓雅ニ栵者栭也トアリ、又三度クリト云、北国越後ノ名産也、一年モ三度実出来ルト云、是ハ山クリトモ云、カシハラクリトモ云〈石州〉、北国ニカキラス上野、下野ニモアリト大和本草ニ出、伊予、石見ニモアリト云、シハクリノ類ニシテ三度実生ス、漢名不知、惣体栗ハイカノ中ニ実二ツアルアリ、三ツアルアリ、一ツアルアリ、一ツアルハ状丸シテドンクリノ状也、一ツ栗ハ少シ、漢名独顆栗【附方】、独殻大栗ト{モ、朱書}云、是ヲ俗名ヒヨングリ〈雲州〉、ヒヨウヒヨウクリ〈江戸〉、{ヒヨヒヨグリ〈同〉、朱書}、ドンクリ〈雲州〉、京テドンクリト云ハクヌギノ実也、二ツアルハ合タ処平ニシテ外ノ方丸シ、三ツアルハ真中皮斗ニシテ実ナシ、間ニ実アルモアリ、薬用種ニスルモ真中ニ両方合ノヨシトス、漢名栗楔ト云、此条下多クハ皮斗也、故ニ此ヲ栗ノシヤクシ、又栗ノヲバト云、{セナカフデ〈九州〉、朱書}、{栗荴、クリノシブカハ、毛毬イガ、朱書}、本条一名籩実【事物異名】、汝水霜包【同上】、河栗{一作康、朱書}飯【清異録】、君刈杲【名物方言】、嘉卉杲【同上】、華林異果【事物異名】、天台道杲【同上】、員栗【尺牘双魚】、咽玉醤【事物紺珠】/{勧業博覧会ノ中、朱書}長ク用益ハ六七日水ニ涵シ水ニ涵ス■虫ノ生センサランヲ欲ス、笊ニトリ、赤土ヲヌリ土中ニ埋ムレハ翌■ヒガン迄モツ、晩熟栗類、ヲクテクリ、東京府下中野村/打栗、【五畿内産物図考 和品部】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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