松柏科
引用
『松柏科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14689)
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ID
M2005033019002734357
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
松柏科
別タイトル / 旧書名
Vol. 140 松柏科
巻次
140-097
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
百八十/シラビソ、モミニ似テ葉細ク先不尖、背白色、此樹梢ハミナシヤレ木トナリ、下枝繁茂シテ紫黒色ノ実ヲ結フ、甚美也{【木曽採薬記】、朱書}/一種つが、樛【万葉集】、{(潅)、朱書}、樹直立し、皮少赤く、葉ハ樅に似て短く先尖らす、長葉と短葉と交り、樅又榧の如く整列せす、四方に散生す、実も樅に似て小さし、六七分許りあり、此材柱となして上品也、又板となし、器に造り、大樹には木理美なるあり、此類水につきて久しく朽す、古にしへよりとかと称するものあり、先此物と同物ならん、考るにとかと称するものハ此物より葉粗ク見ゆ、一種とうつが、つがもミ、はらもミ〈上総〉、はら〈甲州〉、{(潅)、朱書}、野州大沢村御殿跡にあり、葉ハつかに似て三稜あり、先ハ尖りて柏松の如く刺利し、香気松の如し、故に若水の説に古人所謂一針松なりといへり、毬の形樅に似て短く小なり/{【国史草木昆虫攷】、朱書}、つがのき、真淵は黄楊の事ならんといへり、槃強ていはんには今ツガノキともトカノキともいひて、つねに深山に生て、葉は樅の木の葉に似ていとこまかにしてしがに生ひたり、その材も樅に似ていとこまかにして尚良材なり、万葉巻一に、樛(ツカノキ)木の弥継嗣に、巻三に繁生有都賀乃樹、巻十九に安之比奇能八峯能宇倍能都我能木能伊也継々、巻六に四時に生たる刀我乃樹とよミたるにふさはし、さてツゲは集中に皆黄楊と書たり、真淵別に見る拠ある歟
人名
岩崎灌園
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
朱書で(灌)
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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