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殼斗科 槲譜

引用
『殼斗科 槲譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14224)
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ID
M2005033018485533474
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
殼斗科 槲譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 114 殼斗科 槲譜
巻次
114-079
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
槲実、ハヽソノミ、古名、木ノ名ハホソ、略、〈勢州〉〈和州〉、ナラ、古名、今ナラシバ、カシワ、マキ〈雲州〉、ハビロカシワ、カシワキ〈佐渡〉、ゴウゴウシハ〈備前〉、ホウソカシワ、ナラガシワ、モチガシワ、{ハヽソホウ〈和州〉、朱書}、ホヽソ、山中ニ多シ深山ニナシ、大木ニ成、葉冬枯、カシ類トアレトモ冬葉ナシ、大ニシテ長サ四五寸斗、葉ノ末ノ方幅広ク、キウニサキ尖リ、本ノ方細シ、クルリニアラキ鋸居アリ、皆互生シ、新枝ノ梢ニ花付、栗ノ花ノ小キカ如シ、カシノ花ノ如シ、実ハ梢ニ付、花ハ新枝ノ間ニ付、実ハ梢ニアリ三ツ四ツアツマリ付、赤カシノ如ニシテ大サ六分斗、状カシト同シコト也、椀ノ状ノモノアリ、葉ノ名ヲ檞若ト云、葉ノ形厚シテ大ナル故ニ日本ニテ物ヲ包ニ用ユ、五月ノカシワ餅ノコノ葉二枚ノ間包、今モ田舎ニ多作ル、一種葉至テ大テアリ、一尺余ニモ成、別シテクルリノ鋸歯アラシ、ヤハリ槲ノ一種也、大ホウソト云、前ヨリ釈名ノ大葉檪ヲ大ホヽソニアリ、大葉檪ハ即一通ノハヽリソ也、ホウモ木大ク堅ケレトモ材木ニナラス、唯薪ニシテヨク、炭ニシテハアシヽト云、集解ニモコノコトヲ云リ、一種コハヽリト云アリ、随分大木ニ成、冬葉枯葉長二寸、状ハ常ノト同クアラキ鋸歯アリ、互生、此ニ一寸斗ノ長サノカシノ如キ実出来、長カシト云、状櫧ニ似タル故也、カヤ裎ノ実也、吉田辺ニ多シ、槲ノ一種也、又其葉ト同シ状ニシテ木ノ高一二尺ニ過ス、山中路傍ニ沢山ナリ、コナラト云、ゴウボウシバ〈筑前〉、是モ春新葉出葉間ニ花付、カシノ花ノ如ク薄黄色也、後ニ新葉ノ梢ニ実アリ、カシト同ク三四分、ヤハリ本ニ椀アリ、此枝ノ本草間ニ七八分又一寸斗ノ栗ノイカノ如キモノ一ツアリ、又二ツ三ツアツマリ栗ヨリ針ヨワク手ヲサヽス、初緑色、木ノ実ノ如シ、ワレハ中ニ至テカタキタネノ如キモノアリ、夫ヲワレハ中空虚ニシテ蜂ノ子ノ如キモノアリ、秋迄色変シテ茶色ニ成、ワレハ虫ナク穴一ツアリ、枯ス、内ワレハ羽ノ生シタ蜂アリ、後ニ喰破リ出ル也、虫出テ後カレ茶色ニナリイツマデモ不落、山中ニ多アリ、是ヲナラゴウト云〈筑前〉ヲヽヂノフグリ〈京〉、烏ノフクリ〈石州〉、シバフクリ〈播州龍野〉、猿ノモヽ〈同原村〉、集解ノ枹ト云モノ也、孛落葉【鎮江府志】、本草肉蓯蓉ノ集解ニ〓落樹トアリ、本条一名青杠楓【訓掌字会】、所里真木【郷薬本草】、朝鮮ノ俗名、槲若【千金】、槲脈【同上】、葉ノ筋斗用ヲユフ/カ廿三/{【大和本草会識】、朱書}○ナラカシハ、歌ニナラノ葉ト云是ナリ、即ハヽソノコト也、ハヽソガシハトモ云、或ハ単ニカシワトモ云、カシワ粢(モチ)ト云テ丹波ニテ粢ヲ此葉ニテ包ミ粽(チマキ)ノ代リトス、丹波ニ不限諸州ニテ此ヲ造ル葉ハカシノ葉ニ似テ薄ク、大ニ末ノ方ニテ濶ク尖リアリ、居歯粗シ、此木大木ニ至ル、薪ト成シテハ上品也、為炭非也、漢名檞ナリ○柏ヲカシワト訓ズルハ柏ノ字ノ古訓ニシテ檞トハ異也、柏ハコノテガシワノコト也、側柏也/{カ廿三、朱書}/柏、其径三尺許リ、以テ船底板材トナス、又其皮ヲ採リ以テ網ヲ染ム、{■■ハハヽソ?、朱書}{【北海道木材雑記】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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