楊梅譜

日本語

ちゃ色そめやうの事、■林■■、■聞書秘伝、しぶきをせんじ、七八へんそめてそのゝち米のすおりべさかづき一ツ入、せんくづちや一ふくほとせんじ、水三升ほとあつくにやかし、その中ヘあをミやうばん、ろうはを半両、いかにもこまかにおろしよくませ合せ、すと右の二色ながら半ぶんあて入よくあはせて、きぬをくり入むらなきやうにそめほして色を見、くろミをつけたきときハ又あをめうはんをくハへそむるなり、たゞしそめおさへにハひさゝきのあくなり○同ちゃそめの事、しぶきのしるにあをめうばんを入下地をそめ、つばきのあくをおさへにかくるなり、江戸ちやにハしたぢをいかにもうすく、一へんそめこいちやにハ二三へんそめそのゝちまえのあくをかくるなり、ちやの色そめやうハ下地のそめやうなり／楊梅、四国、九州、其他諸国ニモ多シ、比樹皮ハ渋木ト称シ、勢州、紀州等ヨリ出ス、八丈島ニモアリテ染料ノミ用ユ、又ハ塩蔵ニ酒芼（サカナ）トス