寄生科
引用
『寄生科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-12574)
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ID
M2005033018083531213
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
寄生科
別タイトル / 旧書名
Vol. 100 寄生科
巻次
100-079
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
桑上寄生、やとりき【和名鈔】、ほや【同上】、やとるほや、とひき〈讃州〉、からすのうへき〈防州〉、てんのさゝ、とびさゝ〈江戸〉、寓屑【事物異名】、寓童【同上】、桑樹上羊児藤【医学入門】、桑絡【同上】、附枝【本草和名引兼名苑】{(潅)、朱書}、桑樹の上に生する寄生なり、隠州、肥後、薩摩、雲州等より産す、年を経る処の桑の大樹にハ自ら生す、加条木の寄生と同しく、葉大にして黄緑色、枯落すれハ、節々より肬落して黄色なり、冬月といへとも凋ます、枝必す両種をなし、茎円く、秋月節の筒に円き実を結ふ、大さ胡椒の如し、熟して黄色となる、始め生するとき皮より芽を生し、長するといへとも別に根を生せす、他木の気に従て長生す、是蘇恭及ひ蘇頌の説くところの物これなり、蘭山の説に薬舗にて多くハ和州よし野の桜寄生なり、桑上の者ハ枯て枝葉ともに黄色なり、他木の物ハ緑色にして黄ならず、故に黄色に染て偽るものありといへり、八丈島より猢猻眼(さつのこしかけ)を出す、又豆州三宅島より女桑をとり出す、二品ともに桑寄生といへとも、甚非なり、楓、柳、和産なし、本邦に楓樹ありといへとも、未た寄生を生せさるゆへ図する能ハす、桃、寄生集解なし、楓、柳も集解に因て考ふるに、桃樹のうろに諸木の生する物なるへし、柳寄生、前条と同しく集解に詳かならされとも、柳樹のうろに生するものなるへし、占斯、くすのきのやとりき、いらむしの名蛅斯と云へるゆへ、木占斯と釈名小註せり、田村の説に肥前、薩州にまれにありといへるも形状詳ならさるゆへ図せす、石刺木、不詳/{(潅)、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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