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梨譜

引用
『梨譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-07803)
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ID
M2005033016353823239
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
梨譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 052 梨譜
巻次
052-119
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
梨、{和名、奈之、朱書}、郷名ナシ、快果、果宗、玉乳、密父○頌曰、梨処々皆有而種類殊別、医方相承用乳梨鵞梨、乳梨出宣城皮厚而肉実、其味極長、鵞梨河之南北州郡皆有之、皮薄而漿多、味差短、其香則過之、其余水梨、消―、紫糜―、赤―、青―、茅―、甘棠―、禦児―之類甚多、倶不入薬也、一種桑梨惟堪蜜煮食之、止口乾生食不益人冷中、又有紫花梨、療心熱、唐武宗有此病百薬不効、青城山那道人以此梨絞汁進之、帝疾遂愈復求之、不可得常山郡、忽有一株、因緘封以進帝多食之、解煩燥、殊効歳久、木枯不復有種、今人不得而用之矣○時珍曰、梨樹高二三丈、尖葉光膩有細歯、二月開白花如雪、六出上巳、無風則結実必佳、故古語云、上巳有風梨有蠧、中秋無月、蜂無胎、賈思勰言、梨核毎顆有十余子種之、惟一二子生梨、余皆生杜、是亦一異也、杜即棠梨也、梨品甚多、必須棠梨桑材接過則結子、早而佳梨有青黄紅紫四色、乳梨即雪梨、鵞梨即綿梨、消梨即香水梨也、倶為上品可以治病、禦児梨即玉乳梨之訛、或云、禦児一作語児地名也、在蘇州嘉興県見漢書註、其他青皮、早穀半斤、沙糜諸梨皆粗濇不堪用、止可蒸煮及切烘為脯、一種醋梨易水煮熟、則甜美不損人也、昔人言、梨皆以常山直定、山陽鉅野、梁国雕陽、斎国臨淄、鉅鹿弘農、京非鄴都洛陽為称、蓋好梨多産於北土、南方惟宣城者為勝、故司馬遷史記云、淮北栄南河済之間千株梨、其人与千戸侯等也、又魏文帝詔云、直定御梨大如拳、甘如蜜、脆如菱、可以解煩釈悁、辛氏三秦記云、含消梨大如五升器、墜地則破須以嚢承取之、漢武帝嘗種於上苑、此又梨之奇品也、物類相感志言、梨与蘿葡相間収蔵、或削梨蔕種於蘿葡上蔵之、皆可経年不爛、今北人毎於樹上包裹過冬、乃摘、亦妙○用薬須知果部、梨、ナシ○大和本草曰、梨ノ品類亦多シ、諸州名産多シ、佳品アリ、出雲ニ産スルハ其茎小ク、其■甚小シテ味ヨシ、尤上品トス、他州ニ其種子ヲ伝ヘ植、又古賀ナシ、青ナシ、水ナシ等アリ、青梨ハ六七月早熟ス、冬梨アリ、霜後味甘シ、凡梨ノ好者是亦果ノ上品ナリ、宋書ニ梨者百果ノ宗ト云、性大寒也、熱ヲ去、渇ヲ止、諸食品ノ内梨実ヲ尤大寒トス、実熱病人ハ食フニ宜シ、虚冷人禁食之、蒸熟シタルハ性ヤヽ和ナリ、痰喘気急ニ梨ヲ二ツニワリ、中子ヲ去、小黒豆ヲ内ニ満シメヌレ紙ニテ四五重ツヽミ煨シ熟シ餅トシ食フ、本草ニ出タリ△梨子ハ寒ヲ畏ル、暖処ニヲクベシ、酒ヲ畏ル△酉陽雑俎続集曰、曹州出夏梨、今按本邦青梨六七月熟ス、夏梨ト云ベシ△黄梨自台湾長崎ニ来、葉与梨コトナリ、紫蕨ノ葉ニ似テ刺(ハリ)アリ、実ノ色紅黄、味如梨△カセイタト云ツクリ果子アリ、梨実ト砂糖ニテ作ル、是大寒也、虚冷人ニ忌ベシ、或マルメルノ子(ミ)ニテモ作ル、カセイタハ蛮語也、種杏仙方ニ査梨膏アリ、カセイタニ似タリ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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