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桜譜

引用
『桜譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-07387)
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ID
M2005033016273322418
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
桜譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 048 桜譜
巻次
048-107
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
関谷氏の携へ登りしも、唐土より将来の木に違(たが)ふ事は非ず、是を以て考れハ、日本の紅葉にも異種数百種あるが如く、彼国にてもいろいろの楓あるべし、別に召連しハ唐土にての最上品なるへし、然れとも只詠めに興するには、日本の楓遥(はるか)に勝れり、我国のをこそ愛すべし、又或説に日本にハ楓なし、されハ日本にてハ只紅葉、或ハ槭樹、鶏冠木などゝ称すべし、楓とハ称すべからすといへるも僻説なり、日本にいふ処のものも楓の外なるものにハあらず、只楓の同類異種なれハ紅葉を楓と称して当(あた)らずとハいふべからず、又余が霧嶋山の奥に入し時、種々の奇樹異草数々見し中に彼楓に甚だよく似たるもの有りき、余元来本草物産の学に疎けれバ、其当否ハしらす、しばらくしるして後の博識者をまつ、唐画の桜、大隅国加治木といふ所に曽木何某といふ士あり、此家の祖先の人、軍中に手柄の事有りて其君より銭舜挙(せんしゅんきょ)が画ける桜の図を賜りて今に曽木氏代々伝へて家の重宝とす、其花形艶美にして今世にある桜に異(こと)ならずといふ、然れは唐土にも桜花ありて舜挙是を画けるや、まことに奇代の珍物なり、按(あんず)るに唐土に桜の沙汰ある事、宋の王荊公か詩なども見ゆれど、此国の桜のやうにも思はれず、此国のごとき桜あらバ代々の文人詩人何ぞ是を愛せさらん
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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