槭樹科
引用
『槭樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05399)
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ID
M2005033015485918504
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
槭樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 032 槭樹科
巻次
032-073
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
糖楓の説、渡辺譲三郎、糖楓とハ槭の一種なり、其葉形稍々大にして厚く、葉緑の缺割浅く、殆んど蛙手の形に類似せり、是かへでの称ある所以なり、其津液を摘出せしめ、之を滾騰(につめ)して砂糖を製する者なり、米国農学者某氏云く、甘蔗(さとふきび)ハ暖地に生じ、糖楓ハ寒地に産す、多く処を同ふして生する者にあらず、之を造化自然の妙用と云べきなりと、本邦にても尾州以南四国、九州辺ハ能く甘蔗を生殖すれとも、其以北ハ生殖すること甚稀なり、之に反して糖楓ハ奥羽、北越の山中、殊に北海道等の如き寒地に多く生殖するハ、余の曽て親しく目視せし所なり、造化の人類に砂糖を給与したる所以に非ずして何をや、然るに我国にてハ甘蔗を以て砂糖を製するの法ありと雖も未た楓を以て之を製するの法を行ふ者あるなく、空しく天与の良木を閑却し漫に海外の輸入を仰ぐ事已に少からず、是余か糖楓の説を述べ世の有志者に問はんと欲する所以なり
人名
渡辺譲三郎
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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