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槭樹科

引用
『槭樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05393)
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ID
M2005033015485218493
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
槭樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 032 槭樹科
巻次
032-067
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
を入るものを据え置き、液汁を溜め、然後運送する手続きなり、樹液をして流出せしむるハ東雲より夕暮に到るを以て程限とす、如何となれは、渾て樹木の性たる、夜間には其液を枝尖に昇発する者なれハ、之れが為め夜間ハ縦ひ其液を採らんと欲すと雖も敢て流出せさる者なり、夫れに反して昼間ハ枝尖より樹根に其液を下降する者なれハ、能く流出するや心せり、槭樹の種類に於る赤白黒の三あり、第一赤皮なる者ハ目通三尺廻りなれハ、出液概して一日壱升乃至八升まて、第二白皮なる者ハ八升乃至五六升、第三黒皮なる者ハ五升乃至三升と何れも其の種類に随て差違ありとす、槭汁二五(シカメートル)、液汁壱升に付結晶凡六匁二分、人夫壱人に付液汁受桶百三十個を取扱ふ、旧勧農局に於て該県の槭糖を分析せられたるに品位左の如し、山形県勧業課試製槭糖の品位、此槭糖の品位を鑑定するに、色沢及ひ蜜分の如きハ始んと甘蔗糖白下上等の位置に当れり、即ち曩(さ)きに大阪府綿糖共進会に於て良好の名を得たる徳島県阿波安芸芳郎及ひ中川虎之助出品の白下糖に亜く而して晶形硬軟の点より論下すれは、其品位ハ彼より尤超過して其香味ハ最も氷糖の如し、又之を鹿児島県勧業課の蔗糖に比較するに其昌形の硬軟に於てハ孰れか優劣を識別すること能ハさるなり、抑該樹より流出する液汁中糖分の多少を測定せんにハ其液中に含有する時に当り予め結昌及ひ蜜分の量を詳に分析し得るに非されは之を断言すること能はす、且該業の如きハ本邦未曾有の起業なるが故に/二
科目
ムクロジ目カエデ科
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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