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山茶科

引用
『山茶科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-02445)
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ID
M2005033014533312715
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
山茶科
別タイトル / 旧書名
Vol. 003 山茶科
巻次
003-032
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
今三樹といふは賢木(さかき)は桂楠樒広心樹なとの総名(スベナ)加(カ)豆良乃木は欞木〓(ヲカタマノキヲカツラ)などの総名欞は天竺桂(メカツラ)の類の総名なればこの三種をとり出て説を立るのゆえなり、賢木は香(カウバシ)き常葉木のことにて、常葉木なよしは源氏の榊にかはらぬ色をしるべにてと有にても知べし、桂楠樒広心樹なとをいへどことさらに賢木とて神事に用るは欞なり、欞は天竺桂大多比白多夫の総名なり、そは真木はもと柀檜杉なとの類を美樹とほめし名なれど、宇万の約真なり、中に一種柀としても称は今の高野柀なるがごとし、高野柀板東には少(マレ)なれと北国、中国、西国にはいとおほくて檜杉などと共に山中にしみさび立りといへり、古事記上巻に天香山之五百津真賢木矣根許士爾許士而於上枝取著八尺勾璁之五百津之御須麻流之玉於中枝取繫八尺鏡於下枝取垂白丹寸手青丹寸手而此種ニ物者布刀玉命布刀御幣登取持而天児屋命布刀詔戸言祷白而云々、神代紀上巻古語拾遺同説也、神代紀には五百箇真坂樹と書き拾遺には五百箇真賢木と出り五百津は枝の繁きをいふ、湯津楓の湯津も五百津の約なり、仲哀紀に五百枝賢木とも見ゆ百枝槻百枝杜樹乃たくひなり、また、中巻神武の段、神武天皇御歌に伊知佐加紀微能意冨祁久表云々、神武紀同伊知は伊都の通音厳橿といふにおなし、その厳しく立栄えたる皃之古事記伝ノ十九の巻に厳賢木といふは例なくてうけられぬよしいへるは中々にうけがたし、神功紀に撞賢木厳之御魂云々、撞は斉にて斉潔まはる榊なりそを厳の枕詞とす、なとみえこの外古書に名の顕れたるは拳に遑あらず
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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