引用
『雑』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01854)
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ID
M2005033014415511283
コレクション内カテゴリ
- 錦窠蟲譜
書名
雑
別タイトル / 旧書名
Vol. 007 雑
巻次
007-133
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
やきすと云、近江にてうりすといふ、又うりくひむし、畿内にて童ハきりきりすと云、東国にてもきりぎりす、又きつちよきつすと云、其声のきいと鳴てはた織(ヲル)まねきの音ちよんと啼くハ箴の音に似たりとて、古へはたおり女と呼しも、今きりきりすと名の変したる也、莎鶏促織の字を用ひてはたおりと訓すれとも、本草に時珍か説に促織ハ即ち蟋蟀の事也と有、莎鶏ハ色々説あるものにして、はたおりにハあらす、俳にかゝわらされハ略す、漢名詳ならぬものなり、師伝に俳にハきりぎりすと遣ひても、句作りにて別るやうにすへし、そハ俗談平話を用るなれハ、今の俗名にて通用する事ありと也、又きりはたりとも遣ふなり、是も鳴声のはたおる音に似たるの名にして、きりきりはたりの略也、白石翁曰、今こほろぎと云ハ古に云きりぎりす也、又古こほろきといひしハ今いふいとゞ也、又古いねつきこまろと云しハ、今云いなご也、又古いなごまろといひしハ今云はたはた也、又古はたをり女といひしハ今云きりきりすなり、此説甚分明也、又白石翁はたはたと云ハ今云はつたの事也、宝永年中の人なれハ、又昔になりたるゆへ、物名違へると知へし、はたはたハその虫の飛とき音のするを名つけしもの也、ばつたも同し、されどはたはたハ雅名(ガメイ)にしてばつたハ雅(ガ)ならす/十二
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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