引用
『雑』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01851)
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ID
M2005033014415211277
コレクション内カテゴリ
- 錦窠蟲譜
書名
雑
別タイトル / 旧書名
Vol. 007 雑
巻次
007-130
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
竹蝨/竹ノ葉ニツクアリマキ也、小白虫也、手ニ触レバ腫テ風疹ノ如クニナル、{【大和本草会識】、朱書}/{【匠材集ヵ】、朱書}○ふて川むしトハ蛬(キリキリス)、古紀筆の朽てなると云リ、此虫世俗に所謂夏の時分草むらに鳴あをきむしにあらす、きりきりすと云に霜をむすぶ、此虫霜の時分にさかりに有事なし、又きりきりすと云にかべを付る皮むしかへの辺りに住す、字書にハ漆(ウルシ)のことくくろきむし、野はらの石間に有と見へたり、世にとりなすきりきりすとハことことくさまおなしからす、或ハかまトに住虫共云、或人曰いとヽと云虫、しかなりと云、△筆川虫秋も今ハと浅ぢふにかたおろしなる声よハる也、問、蟋蟀(シツソツ)をきりぎりす、?をこうろぎ、蛬(キヤウ)をきりきりすと訓ず、又いとどヾなといふもの一物なりや、{【俳諧多識編 上】、朱書}、答、蟋蟀といふハ古へいふきりきりす、今云こうろき也、蛬ハ説文に蟋蟀也とあり一物なり、尤いつれも正字也、詩経に蟋蟀入我牀下といふ是也、歌に詠するきりきりすは此蛬の事也、歌にならひて俳にも亦きりきりすと用ゆ、こふろぎと遣ふハ俳言也、?をこうろきと訓するハ俗用の文字なれどもよろしからすと思わる、?ハ和名オヽハマグリといふもの也、?螫といふ是なり、されハこうろぎとハ遥に違ひたるもの也、蛬、蟋蟀の両名を用ひたきものなれ共きりきりと昔より読来ればそれに混じて分りかたし、余儀なく?の字を用ひざれハ/九
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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