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引用
『雑』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01753)
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ID
M2005033014401511088
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠蟲譜
書名
別タイトル / 旧書名
Vol. 007 雑
巻次
007-032
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
たる砂中に置て閉蔵す、翌年中春のころより水を浸して養へハ、自然に生魚となりて、次第に肥膏し、川底にあるに同し、初夏になれは発声すること毎年かくの如しと、いかさま奇術といふへきほとなり、世にもてはやし、また一興ある事也、或年八瀬の人の川鹿を聞に来よかしと語る序に、その川鹿ハ取得かたきものかと問へハ、殊に速なるものなれは、能心得たるものならてハやゝ捕へかたし、所望ならば捕て参らすへきと云、それハ重畳の事なりと強て頼むよしいひけれは、ほとへて持せ来りぬ、小き桶に水湛へ入て上(うへ)にハ細き網を張たり、おのおの悦ひ座敷に直し池にや放たん、桶にや養んなと云て、先その形を見へしとて網を開き石を取除しかハ、水底より飛出る、ソレソレと騒く間に追々飛出て、あるひハ天井或ハ壁なとにひつ付、又庭へ飛出るもありてことことく逃ていつちへか行けん、一もとらへ得す、おのおのアレアレとはかりにあきれ居けるか、後にハ大笑になりて止ぬ、予退て案するにこの川鹿といふものハ世に言伝ふ井出の蛙なるへし、その音声、丹後にて聞し井出の種類といひしと同声なり、但し和歌にハ作例なし、これハ蛙を詠たれハそれなるへし、然るに寺嶋氏、本草綱目を引てゴリとし、また図にもゴリを以す、誤れりといふへし、その説に曰、和名抄載崔氏食経曰〓、和名加良加古、似〓而頬着鈎者也、今加
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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