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自ミ至テ

引用
『自ミ至テ』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01672)
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ID
M2005033014385210929
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠蟲譜
書名
自ミ至テ
別タイトル / 旧書名
Vol. 006 自ミ至テ
巻次
006-060
本文言語
日本語
内容注記
日付、年代: 明治18年10月4日 1885, 西暦(キー年代): 1885
翻刻・翻訳
○晴雨計の代用、古も蟻封じて雨の至るを知るとか、青蛙雨を喚び来るとか云へる句あり、動物の挙動に因りて、天気の陰晴を卜することハ、和漢とをに昔しより其説なきに非らず、此比英国の某雑誌を閲するに、諸動物の挙動を見て雨を知るの法を記するものあり、頗ふる不思議のこと多けれバ、訳して読者の一粲に供す、其文に曰く、凡そ天気の変化を知らむと欲せば、蝸牛の習慣に注意するより善きハなし、元来蝸牛ハ水を飲まず、唯雨中の水蒸気を呼吸するのみにして、晴天に至れば又之を排洩するものなり、故に雨前になれバ徐ろに巣を出て来りて木竹を攀ぢ、或ハ枝葉に粘着するも晴天にハ決して然ることなし、世に木生の蝸牛と称するものハ、雨に先だつ二日に巣を出でヽ木幹に攀ぢ、小雨なれば葉上留まり居るも、若し其雨の久しきに亘る時ハ、静かに葉の裏に回ハりて身を護(まも)れり、又蝸牛の中、或ハ雨前に黄色となり、晴後にハ青色に復するものあり、又角上に小孔あり、之を以て雨中の水蒸気を吸込むものあり、此種の蝸牛ハ、雨の降るに先だつこと十日許りに出で来るを通例とす、其他又雨に先だつ五六日前より其全身に刻み目の如きものを生ずるものあり、又農夫が燕の低飛するを見て、雨の近きに在るを知り、水夫が鴎の陸に飛ぶを見て、暴風雨の将に至らんとするを知るか如きハ、殆んど疑ふへからざるの事実にして、蟻の急行疾走するを見ても又雨の近きに在るを知るべし、之と同く雨前に於てハ犬ハ懶眠を
来歴・典拠・由来
朝野新聞
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
印「錦窠」
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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