脩身講義
引用
,『脩身講義』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00335)
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ID
j114
コレクション内カテゴリ
- 神宮皇学館文庫
書名
脩身講義
書名ヨミ
シュウシンコウギ
別タイトル / 旧書名
修身講義
書名備考
書題簽左肩無辺「脩身講義〈賀茂顕穂〉」。
編著者
賀茂顕穂
(
カモノアキホ
)
数量
1冊
寸法・大きさ
25.2/17.1
丁数
11
原装・改装
原装
版写
写
刷り書写の態様
自筆稿本。
書型
大
成立
序跋等なし。巻末余白に附記「小教院夜講」。
成立推定
明治写
内容注記
某小教院で行われた賀茂顕穂による説教の講義録。口語体。漢字カナ交じり。種々の身近な例話を引用しつつ人生の教訓を説く。冒頭部「白金モコガネモ何セムニ。マサレル宝子ニシカメヤモ。イキトシ生ル物ノ中ニ。人ハ万物ノ霊ト云テ格別ノ物テアリマス。身体ハ父母ガ作レトモ第一。魂ハ神様ヨリ御サズケ下サルヽコト故。我物ノ様ナレ共皆々神様ノ物ナリ。故ニ吾身ヲ大事ニ持ツハ神様ヘノ御奉公。…」。「ウロタヘルト。此様ナ偏屈オヤジヤ。鉄槌婆{カナツチバヽ}サマガ。得テ有ル者ジヤガ」。「アル時一人旅ヲ致サレマシタル人ガ。途中ニ於テ尾籠ナコトナガラ。急ニ大便ニ行タクナリ。日ザシヲ見レバ四ツ半スキ。今一ト息アルイタラ。向フノ駅{シユク}迄行マスルガ。コマツタ物ジヤ大用ニヒマガ入ト。餘程道ヲ。損セニヤナラヌ。ドウゾ歩++用ヲ便シル仕カタハナイカト。色々ト近道ヲ考ヘテモ。小用トハチガフテ。大用ハ工{ク}メンガワルイ。トカクスルウチ益急ニ成テクル故ニ。センカタナサニ。道バタノ野雪隠ヘハシリコミ。ホシイ侭ニ黄海ニマタガリナガラ。是ハツマラヌ。カウヒマトツテ居ト大分ノ道ガヲクレルカラ。ドウゾ仕ヤウハナイコトカト。勘考ヲ廻ラシ。忽チ一ツノ近道ヲ思ヒツキ。其子細ハ。時ハ昼前。今コヽデ隙ヲ入テ又向ノ駅デ昼支度ヲスルト。二重三重ノ休息ニナリ。殊更茶ノ銭モイリ。カタ++以テ不勘弁ジヤト。夫ヨリカウシテ居ル隙ニ。懐中ノ弁当ヲシテヤルト。茶ノ銭モ入ズ。二重休モセス。至極ヨイ近道ジヤト。静ニ焼飯ヲ取出シ。コモダレノスキマカラ。菜種ノ花盛ヲ遠見シテ。ユル++トタベテ居リマシタラ。扨楽アレバ苦アリ。気ノ毒ナコトガ出来マシタ。山蜂ノ大キナヤツガカノ。雪隠ヘ飛コンテ。大事ノ所ヲサシ。ヒツクリシテ蜂払フ拍子ニ。手ニノセタ皮包ミノ燒飯ヲ。思ハズ野壺ヘトリ落テ。又ビツクリシ。暫クノゾイテ居ラレタガ。横手ヲ打テハヽアコレハ。近道ジヤトイハレタト。ナントヲモ白イ咄シデハゴザリマセヌカ。是程ノ近道ハナイト。先ツ燒飯ヲカミコナシテ。ノゾヲ通シ腹ヲ通シテ。而シテ後ニ下ヘヲトスノデ乙リ升スガ。夫ヲ直ニ手ノヒラカラ。野壺ヘ落シタ物ナレバ。弓ト弦ホド違フ近道。此上ノ近道ハナイ。コヽガ大事ノ聞処デ乙リ升ス。…」。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
159-Ka
備考
紙縒綴本。前後表紙はやや厚手の白色切紙。本文は白紙、四周双辺8行墨刷罫紙、左右双辺8行墨刷罫紙等数種類の料紙を用いる。うち一紙は紙背に某年酉年の京都人の宗門改帳の反古あり。○賀茂顕穂は上賀茂神社祠官。明治19年没、60歳。○「乙」字を「ゴザリマス」に用いる。○近道の話は『続鳩翁道話』巻上に見える。心学書に取材しているか。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
無
コレクション
名大システム 古典籍内容記述的データベース
名古屋大学が所蔵する和漢古典籍について、書誌だけでなく内容までも詳細に記述したデータベースです。