棕櫚科 中
引用
『棕櫚科 中』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-17039)
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ID
M2005033019503136721
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
棕櫚科 中
別タイトル / 旧書名
Vol. 128 棕櫚科 中
巻次
128-069
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
是也、花大如小酒坏、六弁皆左紐白色、近蕋則黄、有香甚縟落地数日朶鮮芳不破、由是思之多羅貝多則写経樹葉之訳名而非樹名也、李時珍本草綱目椰子附録引寰宇志云緬甸在滇南有樹頭椶、高五六丈、結実如椰子、土人以鑵盛麹懸于実下劃其実汁流于鑵中以成酒、名樹頭酒、或不用麹惟取汁熬為白糖、其樹即貝樹也、緬人取其葉写経、長州尤侗悔庵外国竹枝詞緬甸詩曰金沙江上建牙軍、貝葉書装金葉文醸取樹頭百甕酒、酔騎香象望南雲、緬甸地近雲南、倚金沙江為険、元置邦牙軍樹頭酒、樹似椶高五六丈、結実大如掌、以麹納甕中{以下十七字重複可除、朱書}{(懸樹下、剖実五六丈結実大如掌以麹納甕中、朱引き抹消)}懸樹下剖実取汁成酒、其葉即貝葉、写緬書表文用金葉也、(是ヨリ本文ナリ)此等録其樹未得確正之説、蓋出于伝聞、余由諸説観之、与此邦処々所産称多羅者因大異、京師泉涌寺及浪華葉蒹堂所蔵有画梵書経文貝葉、其泉涌寺者則基業之僧某入漢土所自齎来也、相伝釈迦以前之梵文、其蒹葭堂者則得諸播州舟夫家世所謂天竺徳兵衛当時徃来彼地齎来者也、又有江都処士本多氏所蔵者余皆親見之、均暹羅(シャムロ)国字也、天台勧学院長恵海上人ノ説摂州天王寺所蔵貝多葉有鏤梵文者、字勢勁整与今凡僧所書大異、又和州法隆寺所蔵亦同、其字乃所謂梵文而爪哇(ジャワ)国字也、凡印度之地、暹羅(シャムロ)、爪哇(ジャワ)等字余掌検喎蘭所伝記万国字体之書頗能識之、又東都田村西湖先生、若狭医官淳庵中川氏蔵多羅葉、余家亦蔵数葉、無文字、是皆喎菌訳司所贈也、勢州洞津人竹田氏亦蔵之云、余所目撃数葉皆同其類、因熟思之与喎菌所図説椰樹相似、乃■其条而考之、インテア地方記事之書曰椰樹其土俗呼曰マロ、一曰テンガマラン、一曰テリカン、呼葉及枝葉曰ヲルラ、葉厚大而硬色光潤長六七尺、幅三尺許、可以葺屋、按外国竹枝詞三仏斉(サンポシ)、椰葉遮簷満淳林云々、西曰国有■曰浡林民置木箋、葢屋而居、覆以椰葉、又浡泥(ホルネラ)竹編貝葉瀝椰漿云云、注曰以竹編貝葉貯食瀝椰子為酒、可以編為帆可以代紙、堪以為書皮(シャクンド)、且錐刺其葉背画国史云々
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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