松柏科　榧譜

日本語

本草云、柏実、一名框子、カヤ、カヘ、｛（按）、朱書｝／○框柏（カヤカヤ）、二字義同シ、【下学集】／第十六樹竹、柏、カヘ、和名抄、柏実、一名框子、カヘトいふと注せり、歳■（首カ）を賀スルニ柏柿橘を用ユル事ハ百事吉の美ニ取こと申候事、徐文長集■はやらん、左様の類にて見あたり申候様ニ覚ゆ候へ共、是も三十余年前の事ニ而不分明ニ候■なとニ而も柏柿橘を用候事暗ニ合申候かと、其節存当候事ニ而御座候、｛安積淡泊説、白石遺書ヲ抄ス、宍戸氏ノ蔵書、朱書｝／框、実ヲウフルニ熟シテ大ナルヲ肉ト共ニウヘ、二三年ノ後ウツシウフヘシ、其実ハ吉野ニ産スルヲ上品トス、凡実ト長キトマルキトアリ、丸キハ近江ノ朽木谷ニ有、又カヤノ類ニヒヾト云物アリ、実ニ油多シ、食スヘカラズ、葉モ実モカヤニ似タリ、又キヤウボクトイフ物アリ、其葉カヤニ似タリ、【花譜　十一】／しんせい栢、【料理山海郷　二】、栢、しぶかわをとり食（メシ）つぶをよてすり、塩をいれまぶして青のり衣にかけ、しんせい豆、しんせいあられこしらへ様何れもおなじ