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柿樹科 柿譜

引用
『柿樹科 柿譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-10627)
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ID
M2005033017312028835
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
柿樹科 柿譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 081 柿樹科 柿譜
巻次
081-047
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○貯への方法、当今菓物のうち柿を貯ふるにハ渋柿の無疵なるものを枝より真鍮(しんちう)の鋏にて切取り、茗荷(めうが)の乾葉を煎じて冷したる汁の中へ十時間漬け置き、是にて渋ハ抜る、二時間ほど日に乾かして皮へアラヒヤコムヲぬり、茎の処の小枝の切口へ梅乾を塗て壺に入れ柿と柿を触さる様に其間を切藁(きりわら)にて詰め空気の通はぬ様目張をしておけば、三月頃迄ハ取りたての如し、栗にハ種々貯ひ方あれど、先成るへき枝に置き、決して竿などにて打落すへからず、自然落たるとき(栗兄弟とて一の剌の中の実に必す大小あるか目方の落るあり、此大なるか又同しにても目方の重きを兄のいふ)兄栗を撰ひ、木灰の中へ凡五十時間入れて水気を去り、尚二日間も乾かして砂灰炭の粉等分の中へ栗と栗か触ぬ様に蔵の置ハ虫の付く事なく腐敗の憂ひなし、柘榴ハ捨置きても可成長く保つものなれとも気候の為に忽地腐れて水となり流れて売の中ハ多くの虫となることあり、此時俄に手当をするとも及ばざるなり、是を防ぐにハ無疵の実入、よく割れざるを撰ひ取り、開きの処へ生麩を詰め夫を酢に三日程漬置き引揚て麩のつきたるまヽ天井裏の様なる処へ下向に釣しおくべし、斯くすれば俄に腐敗するの憂なしと草加駅の目賀田氏より報ありし、明治十八年十月廿八日、【東京絵入新聞】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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