諸薬抜書

民間薬の薬方を記した書留。内容見出しの一部、五疳保童円、むし薬之事、かうしゆさん、薬草の万之物名之事（漢名薬種の解説一覧）、すちの煩之事、ひさのはれ候時、せきなとせく薬之事、おし薬之事、ぬき薬之事、やけつりの薬、子共つむりにものゝ出来たる付薬、よろつ魚にゑいたるのむ薬、黒薬ノ方、疵くすり、あいす薬之事。一部まじないを含む（例「まむしにくはれ候時ましなひ／おころもちのもちきりたかなのねみちかさつまの国にこたんのしやうこしよきりてそよ　三返是をとなへいきを三度しかけ候」）。所々に薬方の伝授者名あり、矢嶋大膳殿・稲葉伊与殿・伊丹半六殿・久志本殿・京の伊勢守・昔世幾寺田中之坊等。