桜譜

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【地錦抄附録巻之三】｛端本ヲ截取、朱書｝、△花木の部、若木不断桜（わかぎふだんさくら）、源氏若木桜の実生（ミばへ）にてかハりて出来たり、はるより秋まで花咲なり、枝ほそく痩形（やさかた）にて葉もちいさくしほらしく尺にたらずして花多くさく、小鉢に植てながめよし、春ハ山桜より少しはやく咲、花ひとへ、小りんなり、又五六月ごろに若芽（わかめ）出てさきに花多くさく、夏は葉多くしげりて春の花よりあざやかにて猶なかめよし、秋若芽（わかめ）出て花さく、山桜に接木（つぎき）してよくさく■■なり／若木ふだん桜、春咲ハかくのごとく若芽（わかめ）少く花多し／若木ふだん桜、夏秋はうへのごとく葉多くしげり花少し

名古屋市東山植物園所蔵