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松柏科 松譜

引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16965)
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ID
M2005033019490936647
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 138 松柏科 松譜
巻次
138-147
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○飢食松皮製法、第一、左ニ掲ぐる飢食松皮製法及藁餅の製法ハ、大坂舩場の住人某氏の稿に也、天明の比杉浦益なる人之を世に広布せし者なるよし、比頃社友某之と伊藤錦窠先生より借写せし者より更に転写したりとて寄送せられたり、世間に流布せざる者ゆへ、其絶亡せんを恐れて之を掲載すと云ふ、松の粉を食物にする由来ハ、先年西国稲虫つき凶年にて諸人餓死に及ぶを、ある隠遁の禅僧なげき給ひ、有縁に勧化してすくひ玉ふと云へども、人数限りなければ悉く及ほしかたし、其上悪味、毒物をもいとわず飢るに任せて之を食するを見るに忍び玉ハず、広く医書を考へ、又ハ智あるに尋ねられしに穀を絶つの方救荒の品あまたありといへども、皆僧の御心に叶ハさる所、大坂北野辺に蟄居し玉へる、智道兼備の僧あり、壮年の比山居し玉ひて松皮を石上にはたきて粉にして食し、又あら皮にてすくにも用ひけれどもあたることなく、腹中甚こヽろよき者なるよしを加ねての玉ひしを思ひ出されて、則ち其許へ尋ね玉ひて志願の趣をのへられ、重ねて松皮の事を精(くわ)しく問ひ玉ひければ、加味の品など懇(ねんごろ)につたへ玉ひぬ、禅師之を習ひ得玉ひて自他に用ひて試み玉ひけるに、飢を助くること甚宜しく、小児も其乏しきを忘るヽになりぬ、尤も毒となる気遣なきのみにあらず、痰厳癖によく胸のや/救荒松皮
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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