棕櫚科　上

日本語

蒲葵【集解】、びりやう、ひろう、葉の形椶櫚に似て葉の本より分れす、長さ五六尺、茎も四五尺に至る、茎三稜にして木に刺あり、花実ハありといへとも未タ真物を得されハ図せす、説に実を割れハ粉の如き物ありといへり、此葉を以て扇に造る、此をひりやうせんと云、又笠に造りこれをひりゆうかさといふ、扇に造る物舶来の品、並に薩州よりも作り出す／椶櫚、皮中毛緌緌四時不凋、苞中細子成列、謂之椶魚、蜜煮醋浸有佳味、東坡有食椶魚詩、【六合県志　十二】／棕櫚〈石見国各郡〉【日本地誌提要　五】