松柏科　公孫樹譜

日本語

○ギンナン、イテフ、海士郡粟林ニ産ル、雄木地ヨリ一丈許上オ枝ヨリ樹根下垂シテ枝ヲ不分、鍾乳ノ如シ、｛【紀南六郡志】、朱書｝／［考］三十四丁、図銀杏樹図的当、或云、即平仲、木理堅重、製器不裂、匠人重之／実銀杏ノ図二ツ、麦嘉締所■諸樹図譜、花実ノ図モアリ■■参考／銀杏、越後名寄云、葉有岐ハ雄也、不実無缺ハ雌也、実ノル／｛木三、朱書｝／一猿ニ銀杏ヲ食ハシムルハ即死ス、ダイダイモ不■也／｛【和訓栞】、朱書｝○ちのミ、万葉集にちゝのミちゝのみことくよめり、今相模の又ハいてふの木をチゝの木といへり、老たるハ乳房の如き物の垂るなれハいふならん、又東国にて此木にねきことすれハ乳よく出といへりとそ、されハちゝの実ハ銀杏なるへし／チヽノミ、真淵銀杏也ト、是ハ真淵一家ノ説、我ハ信カタシ也、【国史草木昆虫攷】、知■説出

「伊藤圭介」の朱印