雑纂

日本語

闢潤X鉤／成形：西瓜、カツウリ【和名抄】、セイクワ【多識編】、今スイクワト呼ブハ西瓜ノ唐音転セシナリ、食鑑曰以逑、中多水名水瓜、サイウリ○黄逑、（キミ）ノモノヲ黄西瓜ト云、歯切沙として佳し、皮逑、ともに黄にして子赤きを赤堀と云、伊勢の赤堀村に産するもの也、又皮白逑、黄子赤を白西瓜と云、適（たまたま）に成ものにて味劣れり、本草原始に白明瓜と見へたり○又長くたわらの如きを長西瓜と称す、京にて南京と呼ぶ、これ西江志の雪瓜にて時鎮か謂る長さ至二三尺と有るもの也、他州にて南京と称するもの、常の西瓜にて味劣れり○瓜子に黒赤と黄と有り、黒子金子を上とし、紅ハ下品なり○痳病に西瓜多く食ふべし○きせるのやに衣服につきたるに西瓜の仁をかミくだきもミ洗へばおつる、【本経逢原】○西瓜の汁にて人の髪又獣の毛を浸せば、たゞれくさるなり