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楊柳科 デロ楊譜

引用
『楊柳科 デロ楊譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16089)
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ID
M2005033019330035771
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
楊柳科 デロ楊譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 125 楊柳科 デロ楊譜
巻次
125-094
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
の類を以て覆ひ之を日光に曝乾したるに、顆々漸次に開折して何れも軽美なる綿を吹き出したり、又霖雨に際し日光に曝乾すること能ハさる日ハ火力を用ゐて之を試たるに能ハ開折したること前に異なることなし、而して今此収綿の割合高は未た細密注意の試験と称するに足らされとも、凡そ顆実十貫目に付平均二貫五百目の正綿を収むことを得たり、以上総して本年に於に実地試験して得たる所の結果なれは后来此カドロ綿の利用は従来の草綿と共に稗益を世に与ふるに至るハ予め望を属するに足るを信するなり、偖て此実験の際に於ては未た簡便の器械及取扱方法の熟練せさるにより収むへきの綿として空しく風散の害に係り、又ハ地の障害によりて擲却に附したるもの、其量尠しと為さす、若し后来器械の簡便を工夫し取扱の方法に熟練するに至れは、顆実十貫目に付正綿三貫目を収むるハ難き処ニあらさるへし、而して此綿は稍粘力に乏しきと雖とも之に草綿三分の一を混するときハ、衣服の中綿と為すに適し、二分の一を混すれは糸を紡ぐに宜し、曽て保安多蔵氏収むる処の綿を以て草綿に混し、糸を紡き、機杼に登て木綿一反を織り、其他衣服の中綿、縫糸等を製し之を本年八橋の博覧会に出品して普く衆人の品評を請ひたりき、抑々該樹は独り十和田山中に成長するのみに非す、近隣所々の山間に於テ徃々繁生しあるにより、山邑の人民は此木を伐りて稲架を作り、又ハ川普請等の材料に使用したれとも、未一人の採綿に心附し者なし、然れとも秋気開顆の候に至るとき、樹上雲烟の如きもの
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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