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楊柳科 白楊譜

引用
『楊柳科 白楊譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15870)
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ID
M2005033019263135552
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
楊柳科 白楊譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 124 楊柳科 白楊譜
巻次
124-024
本文言語
日本語
内容注記
名称: ハコヤナギ, 学名: Populus sieboldii Miq.
翻刻・翻訳
白楊、一名独揺、高飛、郷名ハコヤ、●恭曰白楊取葉円大蒂小、無風自動者●蔵器曰白楊北土極多、人種墟墓間樹大、皮白、其無風自動者乃栘楊非白楊也●頌曰今處処々有之、北土尤多株、甚高大、葉円如梨葉、皮白色木似楊采無時、崔豹古今注云白楊葉円、青楊葉長是也●宗奭曰陜西甚多永耀間居人修蓋多此木也、其根不時砕札、入土即生根故易繁植、木地所宜、爾風纔至葉如大雨声、謂風自動則無此事、但風微時其葉孤絶処則往々独動、以其蒂長葉重大勢使然也●時珍曰白楊木高大、葉円似梨而肥大、有尖面青而光、背甚白色、有鋸歯木肌細白、性堅直用為梁栱、終不撓曲与栘楊、乃一類二種也、治病之功大抵彷彿嫩葉、亦可救荒老葉可作酒麹料●大和本草曰柳数品アリ、楊柳ハ通称ナリ、取ワキテシタリヤナギヲ云、凡柳ハ水湿ヲ好ム、他木ニ異リサシテ生活易ク長シ易シ柳ヲ多植シハ、薪ノ之シカラス△水楊(カハヤナギ)ハ円シテ尖レリ、枝短クコハシ、水辺ニ多生ス、又蒲柳トモ名ク、此木性柔也、牙枝トスヘシ▲時珍曰楊枝硬而揚起故謂之楊、コレハ常ノ柳也、又云柳枝弱而垂流故謂之柳ト、コレハシダリヤナキナリ△柳絮ハ花ニアラス、実(ミ)ノ外ニツケルワタナリ●右同書ニ白楊(ハコヤナギ、イヌキリ)、本草喬木部ニアリ、京都四条辺ニコレヲ牙枝(ヤウジ)ニケヅリウル、又扇筥ニモコレヲ用ユ、故ニハコ柳ト云、葉ハ梨ノ如シ、又桐ニ似テ小ナリ、実ハ椋ノ実ホドアリ、冬熟シテ紅ナリ、洛外処々ニアリ、筑紫ニテハ犬桐ト云、葉桐ニ似タレハナリ、又木理柳ニ似タリ、故ニ葉ハ柳ニ似ズトイヘトモ中華ニテハ白楊ト云、京都ニテハ筥ヤナギト云●用薬須知曰水楊和名カハヤナギ、又俗ニヱノコロヤナギト云、好ンテ水辺ニ生ス、■不甚高大、茎赤ク葉トガリ長シ、故ニ亦茎楊ト云、春初花アリ如胃絮(ワタヲキタルガ)、此物痘疹ヲ治スル、水楊湯アリ、明万密斎カ痘疹心法ノ註ニ水楊ハ忍冬藤也ト云ルハ誤リ也●一本堂薬選ニ楊柳ノルイヲノセス●詩経名物弁解、折柳樊圃、斉ノ風東方未明章、苑彼柳斯、小雅小并章、有莞者柳、小雅小柳章、楊柳依々、小雅采薇章、朱註柳楊之下垂者、柔肌之木也△和名シダレヤナギ、唐本草柳狭長青緑枝条長軟ト云モノ朱説ニ同シ、古ハ柳ト楊ト一類二種トス、柳ハ今ノシダレヤナキナリ、後世ハ楊柳トツヽケテシダレヤナギトセリ、又蜀柳トモ云、宋楊伯嵒カ臆乗ニ古今吟咏往々以柳絮為花以花為絮成穂作鵞黄色者花也、乱飛加綿者絮也ト、花絮ヲヨク見分タリ、可従、草木志略ニ柳、一名夭棘ト云ヘリ△夭棘ニ
科目
ヤナギ目ヤナギ科
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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