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松柏科

引用
『松柏科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15087)
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ID
M2005033019084434755
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科
別タイトル / 旧書名
Vol. 131 松柏科
巻次
131-022
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
はかり呼ものハ側柏(ソクハク)、扁柏(ヘンハク)といふ二木を通して柏といへるなり、薬用にするものハ側柏也、和名に児手柏といふ物也、一名をふたおもて、又ハはり木とも云也、但漢種の柏ハ大木になるなり、児手柏ハ大木にならす、されとも側柏の類也、今庵庭漢種一樹あり、児手柏にくらぶれば少し違あり、檜に似て大木にハなりかたき木なり、此木西に向ふて枝を出す、樵夫山に入て若(モシ)方角を失すれば此枝の向ふ方を見て東西を知るとなり、よつて土州にてハハリキといへり、万葉集十六巻に奈良山の児手柏のふた面にと読り、其葉両面ともに緑色にしてうら表なきか故也、されは万葉の児子かしはハ側柏なる事明(アキラ)か也、ふたをもての木ハ児の子に似す、されはかいての事なるへしといふ説あれども従ひかたし、児の手と書しハ万葉集にして実ハ供手(タノテ)といふの転語也、かしはといふ事をよく解し得る時ハ分明たるべし、ふたおもの木も霜を負(ヲフ)る時ハすへ葉ハ青くしてももとつ葉ハ色かゆるもの也、和名抄に柏をかへとせしハふた面の児の手のかしはとハ別物なるべき歟、如何となれは穿鑿(センサク)の臆説(ヲクセツ)なから檜(クハイ)を古へよりひのきと読めり、柏の葉松の身(ミキ)なるハ檜なりといふ説によつて
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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