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栗科 栗譜

引用
『栗科 栗譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14863)
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ID
M2005033019040534531
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
栗科 栗譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 120 栗科 栗譜
巻次
120-039
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
暫く暖気に至て苗床を築き立、爰に伝播れば日ならずして悉く萌(め)を生す、而して凡二尺許りに成育たらば、其三本の幹を根際より五寸程一と束ねに細き藁縄にて巻き縛(しば)り、該年幹の接合たるを認(みと)め、夏土用半ば過きたる頃、左右の幹を縄際にて伐り採り、真中一本の幹心を生ひ立しめば、幹に勢気を抱含(ふく)み、其成長の早きこと奇妙にして、殊に果実も速く成結びて多分なり、俗に桃栗三年柿八年に成長すと云ふの説も空しからざる所あり、加ふに斯る就養をなしたる実ハ概ね大きく成熟り、従て量目も多く亦一層好味を有(たも)てり○偖萌芽の節よる全三箇年を経れば、必ずしも成り始め仍(な)を、五六箇年目には凡二三斗成結、連年に増殖るなり、因て地所一反歩に七十五本栽培るを限り度とせり、其より以内は適宜とす○此の澱粉の質ある栗をよく乾し其皮を除き、石置(いしうす)にて挽き摺りて微細なる粉とし、栗麪を製造れば其好味こと他の麪類は比へがたき別品なり、或ハ其粉にて栗の子餅を精製(つく)れば復其味ひ尤も佳美なり、或ハ蒸して干したるを勝栗となし、又ハ焼栗とし之を煮て喫飯の媒ともなせり、其余数多製方あれども茲に略す、而して永く貯蓄を要するにハ、夏日蔭干を注意すれば蠧ますして能く保全り、此の一種ハ元来貴重すへきの果実にして常々多く蓄へ置かば、若し凶作飢歳の節尤も大に食料の効を著すものならんとす、幸に農旨に有志の君公聊の嬴余の荒蕪地所在はゝ倶に協議して往々全国内に
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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