無花果科

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無花果を糖蔵する法、【東京日々新聞】十五年七月廿九日、農商諸覧、無花果の九月下旬頃已に熟せんとする時に取り得て、菓の上頂に花を開く所あり、此より耳掻やうのものを入れて成べく菓中の小実を出し、温湯中浸し置き、湯冷へて笊中に取り揚げ水気を去り、一菓に四五個所針を刺通せバ白酪を出す、其白酪の尽るを待て蒸餾水以て洗ひ清し、柚香橙を糖蔵する法にて煮る、毎菓糖液滲入するを度として笊に取り揚げ糖汁を能く滴下し、一両日器上に陰乾して両板の間に狭みて匾円にす、爾後も柚橙を貯ふ方法と同く磁器に貯ふ、五六個月を経て開封し食す、英国にてハ頗る珍味のものとせり／無花果、木本不花生菓、状若林檎、色青可久、収菓陰乾焼灰治痢甚良、【遵生八牋　十六】