無花果科
引用
『無花果科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13655)
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ID
M2005033018341732357
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
無花果科
別タイトル / 旧書名
Vol. 110 無花果科
巻次
110-033
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
間薄皮内ヨリ細小ノ花ヲ生シ、心蕋(スタムペル)ト粉蕋(ヘルムスチイル)ト相結テ疣贅ノ如ク、尋常諸花ノ形ト異ニシテ葩弁様ノ者至テ微細ニ容易ニ見ルヘカラス、花枯レ実ノ肥ルニ及テ始テ人眼ニ触ルヽヲヨツテ花ナシト思ヘルナラン、榕樹モ亦花無クシテ実ヲ結フ、初枝間ニ芽ノ如キ小ナル瘖〓ヲ生シ、日ヲ経ルニ随ヒテ頓ニ脹大ニナリ、逐々実トナル、其形モ能ク無花果ニ似タレハ、コレ亦一類ナルヘシト答ヘシカ、今再ヒ某ヨリ亦此物質サルヽニ遇フ、因リテ座右ノ西洋諸籍ヲ閲スルニ、第一ニ無花ノコトヲ云ヘトモ明解ナシ、ブールヱーデルノ書ニ無花果ノ実ハ初メ疣目ノ如クニ生ストアリ、只レーメレイノ書ニヒキュス、羅、ヘヰゲボーム、無花果樹、ハ視ル可キ所ノ花ヲ生スルコト無クシテ実ヲ結フ、本草諸家皆曰、其花ハ実ノ内ニ包容シテアリ、コレ稚少ノ果ヲ剖開シテ検スレハ、其内一種ノ数線条恰モ粉蕋(ヘルムレーキチイス)ト相同キモノヲ得ルニ因テ知ルベシ云々、コレヲ読ンテ第塞ヲ開クニ足レリ、然レトモ未タ詳備ヲ得ズ、林湟(リンナア)烏斯ノ書中ニハ必ズ詳説アルベシ、他日訳読ヲ期ス、次ニ榕樹ノ説ヲ閲スルニ榕ヲ羅甸アルボルデライル、根樹ノ義、又ヒキュスインジカ、(同上印度産ヒキュスノ義、ヒキュスハ増多ノ義、コレヲ樹ノ繁綿スルニ取ル)和蘭ニ「インジアヽンセヘヰケンホーム」ト云、以テ無花果ノ第二種ニ属セリ、蓋無花果、榕樹、天仙果皆是其花実ノ起因、「シーメシイ」ノ云フ所ノ如クニシテ敢テ無花ヲ以テ誣可ラサルナルベシ、乙酉九月十八日、桂桂嶼謾記○凡草木果蓏花ナクシテ実ヲ結フノ理アランヤ、無花果ノ如キ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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