大戟科
引用
『大戟科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13026)
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ID
M2005033018180931665
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
大戟科
別タイトル / 旧書名
Vol. 104 大戟科
巻次
104-082
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
帰国シ、之レヲ自国ニ播種シテ栽培、周到至ラサルナク数年ノ後チ僅ニ結果ス、然ルニ其果ヤ味ヒ渋悪、啖フヘカラス、故ニ其後尚我国ニ往来スル毎ニ該種子及其苗木ヲ持帰リテ之ヲ播植シ、且已ニ大ナル柿樹及其適土ト称スル土ヲモ運搬シ、之ヲ培養スルコト十有七年ニシテ遂ニ我国ニ異ルナキノ美結果ヲ得タリト、其篤志想フヘシ、偖此ノ耐忍勞苦ニハ遠ク及ハサレトモ稍是ニ似タル一事アリ、明治八年清国ヨリ烏臼ノ種子ヲ得、翌年之ヲ播種セシニ漸々生長シテ花ヲ結ヘリ、然レトモ其花期十一月上旬ナリシヲ以テ寒風降霜ノタメニ萎爛シテ一粒子タモ收ルヲ得ス、於是論者アリ、我国南方諸国ト雖トモ十一月ニ開花スルモノハ概ネ其結果ヲ憑ミカタシ、况ヤ東北諸国ニ於テヲヤ、烏臼ノ如キハ到底我国ニ適スヘカラスト、我輩之ヲ信セス、益々其培養怠ラサリキ時ニ偶々吹上禁苑ニ到リ、烏臼ノ大木ニ株、殆ント二百年近キモノ、アルヲ見、其樹下ヲ験索セシニ、子実及花穗ノ凋落セシモノヲ見ス、於是前論者ノ説ノ如ク東北諸国ノ気候ハ実ニ烏旧ニ適セサルヤト、稍臆断ヲ下サントスルニ望ミ、恰モ好シ昨明治十四年春烏旧樹ノ発芽シテ其枝端前年比スレハ稍膨張スルヲ認メ、採テ之ヲ解剖セシニ、包中花房ヲ有セリ、其後幾ホトモナク葇荑状ヲ抽シテ小白花ヲ開ケリ、余ヤ稗史ニ所
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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