檀香科
引用
『檀香科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-12608)
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ID
M2005033018091831247
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
檀香科
別タイトル / 旧書名
Vol. 101 檀香科
巻次
101-020
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
檀香、和産ナシ、本條唯――ト云ヱハ三種アリ、即チ集解頌説ニ数種有、黄白紫之異云々、白檀、黄檀、紫檀也、薬用ニハ紫檀ハ余リ用ズ、全体紫檀ハ白檀、黄檀ノ品トハ違別物也、檀ノ字同シキ故ニ入テアリ、白檀ハ漢渡多色々立アリ、古渡ニ冝モノ多、又近年上品渡白檀ノ中ニ濃黄色ナルアリ、此ヲ豆ノコ様ノ白檀ト云、{油色ナルヲアブラキト呼ビ倶ニ上品トス、朱書}、即黄檀也、是ハ黄白木ト一本ノキヨリ出ツ、黄ニハクルリノ白ヲ云タモノ也、中ノ心黄ナリ、此ヲ黄檀ト云、クルリ白ヲ白檀ト云、然トモ一本中ニ黄少シテ白多アルアリ、色々一本ニ違アリ、今渡中ニシラタト云ハ色白シテ下品、是ハ香少シ、故ニ仏前ニ遣ニヨロシ、薬ニスルハ唐デ黄檀ト云ヲ遺、白檀中ニ交テアリ、大小ハクルリノ白ヲ去中ノ黄色ヲ売、白黄本ト一物也、又日本ニ白檀ノキト云ニ二通アリ、一通ハトガノ葉モミノ葉ニ似テ小葉繁ク付、一名キヤラ木トモ云、和本草ニアリ、漢名ハ知レズ、白檀ニ似タル云故白檀ト云、真物ニ非ス、又別ニヒノキ類ニヒヤクダント云アリ、大木ニテ扁柏、側柏ノ葉ト同、其木ハネヂレテアリ、此木ハ東福寺ノクリノ前ニ二本アリ、又龍眠庵ノ庭ニモアリ大木也、枝ヲ伐タ処力白檀ノキメニ似テ白色香気モ類ス、然レトモ白檀ノ類ニ非ス、栢ノ類也、是ヲ漢名左紐栢【事物紺珠】ト云者也、又紫檀ハ漢渡多此レモ番国ノ産ニテ唐ニハナシ、多ク渡中ニ又器ニ作リ渡スモアリ、木ハ紫色ニシテ潤シク、香ハ一向ナシ、唐テモ希ニ薬用ニス、集解新者色紅、旧者色紫ト云々アルハ紫檀ノコトヲ云、是ニ紅ヲ帯ルアリ、黒ミヲ帯ルアリ、若木ハ色紅アリ、古木ニナレハ黒{ミ、朱書}アリ、故ニ唐テ器ニスルニ紅キヲ裏ニ用、表ニ黒ヲ遣テアリ、紅キハ下品トス、檀ノ字付故此集解ニ入ル也、誤也、白檀一名白銀香【広東新語】、〓檀【通雅】、旃檀娜【金光明経】、毚檀【通雅】、黄檀、一名黄英香【事物異名】、{■■■■■■■■■■■■■■■■、朱書}紫檀、一名紫楡、広東新語別ニ――ト云者アリ、同名ナリ、紫旃木【古今註】/檀木、毎担■■多し、【中外雑誌 二】/檀香、右通商章程、明治八年度、ノ進■貨物中ニモアリ/ヒ六/{ヒ十二附、朱書}/白檀{(ヒヤクタン)、朱書}、明ス習、高木■白檀は実にあらす、葉ハ檜の如く、花実檜葉に似りて木ニ香ありて白檀のことし、名斗なり、白檀の如くにして葉小サくして花ハなし、大木となるなり
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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