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樟科 桂譜

引用
『樟科 桂譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11897)
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ID
M2005033017543730536
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
樟科 桂譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 094 樟科 桂譜
巻次
094-055
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
官桂桂枝等ノ名アリ、肉桂ハ本草微要ニ乃近根之尤厚者ト云、本草納言在下、最厚者曰肉桂、桂心、丹渓補遺曰桂心者皮之肉厚去其麁厚無味者、止留近其木一層而味辛甘者、故名之、曰心美之之辞也ト云、本草約言云、去其麁皮而留其近木之味重而最精者曰桂心ト云、又本草必読ニハ桂心者近木厚肉刮去外甲錯粗皮ト云、集解削去上皮各曰桂心、保昇桂心自是削除皮上甲錯取其近理而有味者、蔵器ノ説モ之ニ同シテ可ナリ、雷斅時珍及本草微要ノ説ニ内外ノ皮ヲ去テ心ヲ乗ルト云ハ非ナリ、桂心一名紫桂【薬性要略大全】、中桂【脾胃論】、官桂ハ正誤中時珍曰、官桂者乃一等供官之桂理而有味者ノ説可ナリ、丹渓補遺曰官桂者桂多品、取其品之高者可以充用而名之、貴之之辞也ト云フ、桂枝ハ桂皮ノコト也、本草微要ニ桂枝ハ即頂上細枝以其皮薄、又名薄桂ト云、然ルニ本草約言ニ桂枝ト薄桂トヲ分ツハ非ナリ、又本経逢原ニ桂枝ハ是最上枝條、亦名柳桂言如柳條之嫩小也ト云フ、本草匯ニハ桂枝即頂上細枝條、又有一経柳桂乃桂之嫩小枝條ト云テ二品ニ分ツ、コノ説其薄者為桂枝枝々嫩小者好柳桂ト云ハ時珍ト同シテ佳ナリ、当ニ本草匯ノ説ニ従ヒ桂枝ト柳桂トヲ分ツベシ、其柳桂ハ草(ワラ)桂枝ナリ、享保年中南京種来リ、今諸州官園ニ甚多ク繁茂ス、コノ種京師、花戸ニモ多シ、葉ノ形細長ニシテ三縦道葉ノ末マテ通リタルヲ上トス、下品ノ者ハ葉ノ末ニ枝筋アリテ三縦道通ラズ、其木四時新葉ヲ生シテ繁茂シ易シ、コノ皮香気ハアレドモ辛味少シテ渋味ヲ帯ブ、土地ニ因テナリ、凡桂ハ熱地ノ産ニシテ東京、交趾皆南方ナリ、嶺南、桂州ハコノ木アルニ因テ名ク、移シテ嶺北ニ枝レバ気味殊ニ辛辣少シ、薬ニ入ルヽニ堪ヘズト頌ノ説ニ云ヘリ、漢種ヲ本邦ニ栽テ味ノ変スルク冝ナリ、九州、四国ニハ和産ノ桂アリ、其形状香味皆漢種ニ同シ、但淡味ナリ、今天竺桂ノ根皮ヲ采リ売ルモノアリ、香味共ニ良ナリ、然レドモ本草ニ根皮ヲ用ユルコト見ヘス、桂枝ヲ和方書ニ淡桂、和ハ根皮厚キ処ヲ肉桂トシ、薄キ処ヲ桂枝トス、土ヨリ上ノ皮ヲ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
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