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紫葳科

引用
『紫葳科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11821)
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ID
M2005033017530730460
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
紫葳科
別タイトル / 旧書名
Vol. 093 紫葳科
巻次
093-027
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
楸、一名榎、{和名比佐木、朱書}●諸家説見梓下●周憲主曰、楸有二種、一種刺楸、其樹高大皮色蒼白、上有黄白斑点、枝梗間多大刺、葉似楸而薄、味甘、嫩時〓熟水淘〓拌食●時珍曰、楸有行列茎幹直聳可愛、至秋垂條如線、謂之楸線、其木湿時脆、燥時堅、故謂之良材、宜作棋枰、即梓之赤者也▲釈名時珍曰、楸葉大而早脱故謂之楸榎葉小而早秀、故謂之榎、唐時立秋日京師売楸葉、婦女児童剪花戴之取秋意也、爾雅云、葉小而皵榎葉大而皵音鵲皮粗也●用薬須知、一本堂薬選共ニ此二種ヲノセス●大和本草曰、梓(アツサ)、一名カハラヒサキ、葉モ樹モ桐ニ似タリ、一名木王云木ノ王也、■長シテ豇豆如、又箸ニ似タリ、其木器材ニ用ユベシ、弓ヲモ作ル、故ニ梓弓ト云、陸田ガ埤雅曰、呼梓為木王、蓋木莫良于梓、国俗梓木ニ雷ヲソレテ梓アル宅ニ不落ト云モ羅願カ説ニヨツテ云ナルベシ、日本ニテハ其良材ナルコトシ不知ニヤ、用之者マレナリ、故ニ植ル人モ亦稀也、実ヲマケハ生シ易、生シテ後長シヤスシ、可植之●右同書曰、楸樹(ヒサキ)又カシハト云、救荒本草曰、樹甚高大、其木可作琴瑟、葉類梧桐葉而小、薄葉稍作三角尖、又開白花味甘△篤信曰、楸山林村落処々有之、ヒサギト云、又カシハトモ云、其葉ハ桐葉ニ似タリ、又梓(アヅサ)ニ似タリ、苗及葉ノ茎葉ノ筋赤シ、故ニ赤目柏ト云、葉ノ未三処尖角アリ、皆本草ニ云カ如シ、梓ノ実ハ豇豆ノコトク長キ莢アリ楸ノ實ハ長莢ナシ、●右同書外ト題シテ檟ジヤウドノ葉ト云、山州嵯峨ニアリ、其葉似楸葉、甚大ナリ●詩経名物弁解、椅桐梓漆爰伐琴瑟【鄘風定之方中章】、其桐其椅【小雅湛露章】朱註■椅実桐皮△爾雅、椅梓、郭注即楸説文ニ椅梓也、多識編ニ其仁傑ハ爾雅説文本ツイテ椅莢細如箸、其長僅尺、冬後葉落而子猶在ト注ス、此ハ今ノハブテコブラ、一名キサヽゲ、一名チヤウシノキ、一名イヽツヽミト云モノ是也、陸璣草木〓、梓実桐皮曰椅、今人云梧桐也、朱伝此説ニ拠テ釈ス、格ノ物論云、梧桐樹葉大如掌、所謂椅是也ト、此亦陸氏ニ本ヅケリ、即今ノアヲギリ、一名アオニヨロリト呼モノ是也、本草考、岡桐、一名油桐、即椅ト云トキハ今ノアブラキリ、一名アブラミト呼ブ近江州ニ多植、実ヲ搾油モノ是ナリ、陶隠居白桐堪作琴、一名椅桐ト云ヘリ、此今ノ常ニキリト名クルモノ也、諸家ノ数説遂ニ帰一セス、按ルニ爾雅ノ本文及説文ナトモ混合ニ渉レリ、詩ニ椅ト梓トヲ別千咏ズルヲ以テ見ルベシ、其別ナルコト明也、陶隠居ハ椅桐ヲ一物ノ名トセリ、是亦詩ニ其桐其椅ト咏シ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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